'09 東京モーターショー その5 企画展示編 [仕事]
会期が終わってもだらだらと続けてきましたが、今回が最終回です。
出展社激減で空いてしまった隙間を埋めていたイベント的なものと目に付いたおもしろいものを紹介したい。
まずは、ショーに華を添えるコンパニオン。
今年のショーで気づいたのは、コンパニオンの数が激減していたこと。
ダイハツブースでは、ここまで来たか、と感じさせる等身大パネル。
ボッシュブースでも同様にパネルコンパニオンが。こちらは、顔の部分が映像で表示されていて、ちゃんと表情が動いてしゃべるところがダイハツよりも上。ダイハツのも動いていたようです...
誤解のないように書いておくと、どちらのブースも、本物のコンパニオンもいました。
モーターラウンジと称した休憩スペースの横には、懐かしのコンセプトカーが。
普通のヨタハチ(トヨタスポーツ800)に見えるが、'77年の東京モーターショーで発表されたガスタービンハイブリッド車とのこと。
こんなに昔からハイブリッドのコンセプトは存在していたらしい。
世界初の量産ロータリーエンジンを搭載し、'70年の東京モーターショーで発表されたコンセプトカー、マツダ RX-500。
こういうデザインが、当時の未来的スタイリングだったのだろう。
そして、特別企画展示の目玉が、今年で30回目を迎える歴代カーオブザイヤー受賞車の展示。
せっかくなので、すべての写真を。
第1回('80-'81) マツダ・ファミリア 第2回('81-'82) トヨタ・ソアラ
第3回('82-'83) マツダ・カペラ 第4回('83-'84) ホンダ・シビック
第5回('84-'85) トヨタ・MR2 第6回('85-'86) ホンダ・アコード
第7回('86-'87) 日産・パルサー/ラングレー/リベルタビラ 第8回('87-'88) 三菱・ギャラン
展示車はラングレー
第9回('88-'89) 日産・シルビア 第10回('89-'90) トヨタ・セルシオ
第11回('90-'91) 三菱・ディアマンテ 第12回('91-'92) ホンダ・シビック
展示車は特別賞の三菱・パジェロ
第13回('92-'93) 日産・マーチ 第14回('93-'94) ホンダ・アコード
展示車は特別賞のトヨタ・スープラ
第15回('94-'95) 三菱・FTO 第16回('95-'96) ホンダ・シビック
展示車は特別賞のホンダ・オデッセイ
第17回('96-'97) 三菱・ギャラン 第18回('97-'98) トヨタ・プリウス
第19回('98-'99) トヨタ・アルテッツァ 第20回('99-'00) トヨタ・ヴィッツ
展示車は特別賞のホンダ・S2000
第21回('00-'01) ホンダ・シビック 第22回('01-'02) ホンダ・フィット
展示車は特別賞のスバル・インプレッサ
第23回('02-'03) ホンダ・アコード 第24回('03-'04) スバル・レガシィ
展示車はモスト・ファン賞の日産・フェアレディZ
第25回('04-'05) ホンダ・レジェンド 第26回('05-'06) マツダ・ロードスター
第27回('06-'07) レクサス・LS 第28回('07-'08) ホンダ・フィット
展示車はベスト・バリュー賞のダイハツ・ミラ
第29回('08-'09) トヨタ・iQ
そして、今年の第30回('09-'10)は、トヨタ・プリウス
ホンダ・インサイトと得票数で最後まで激戦だったようだが、販売台数の差を考えれば妥当だろう。
ホンダのインサイトは、低コストで比較的シンプルなシステムとすることで裾野を広げようとしたのだが、このプリウスが直前になってインサイト対抗の低価格仕様を出したために、売り上げはプリウスの圧勝となっている。
トヨタはこういうところが、良く言えば戦略的な、悪く言えばえげつない商売のやり方をしてくる。
歴代受賞車の一部が、カーオブザイヤーそのものを受賞したクルマではなく、特別賞受賞車の展示になっていたのが少々残念。
たぶん、メーカー毎のバランスや、同一名車の複数展示を避けるためだろう。
いきなり第1回のファミリアから、「これって売れまくってたよなあ」と、当時をリアルタイムに知っていることで、自分の年齢も実感。
歴代受賞車の中には、手前味噌ではあるが、私が開発に携わったエンジンを搭載した車種もあり、ちょっと誇らしい気も。
こうして見ると、今世紀に入ってからの受賞車は、あまり売れていないモデルが多いこともわかる。
受賞車はやはり工業製品としてそれなりに優れていて、昔はいいクルマはちゃんと販売も伸びていたのだが、最近はクルマが道具のひとつとなってしまったせいか、必ずしもいいモノが売れる時代ではなくなったということだろうか。
それが自動車メーカの姿勢にも現れているような気がして...
RX-500カッコいいですよね〜
ああゆう車が販売されればスーパーカーが
また増えていいんじゃないかと思います。
ま、慈善団体じゃないので無理な相談でしょうけど。
コンパニオンは必要ないと思います。
無駄は排除してしかるべきかと…
前に某業界の展示会で3x歳の知人がメインコンパニオンを
やっててビックリしました(笑)
by りゅう (2009-11-08 16:00)
歴代の受賞車、みんな懐かしいですね。
RX-500はバック・トゥ・ザ・フューチャーっぽいかも…。
(あれはデロリアンでしたね。)
by Lionbass (2009-11-08 16:35)
カーオブザイヤーのフルライン写真はコレクションになりそうですね。コンパニオン、私はやっぱり実物が一杯笑顔を振りまいてくれたほうが、、、
by hideyuki2007y (2009-11-08 18:22)
等身大パネルのコンパニオンとは、何とも味気ないですね。
そんなことにお金を使うなら、本物のコンパニオンを用意した方が
お客さんの印象も違うと思うんですけどね。
by basashi (2009-11-08 19:08)
ダイハツのも全身動くけどね。
隣の展示に連動しているから、わからなかったでしょうかね?
by 通りすがり (2009-11-09 00:10)
懐かしい車たちが並んでますねえ。
by めぎ (2009-11-09 05:17)
りゅうさん、Lionbassさん、hideyuki2007yさん、basashiさん、通りすがりさん、めぎさん、コメント & nice! ありがとうございます。
りゅうさん、
最近はスタイリッシュなクルマがすっかり少なくなってしまっているのが残念です。
スタイルは必ずしも売れる要素ではなくなっているので、メーカも力を注いでいないような気がします。
Lionbassさん、
RX-500は、SFっぽいデザインでもありますね。
特にリア周りとか、独特の形状をしていました。
hideyuki2007yさん、
カーオブザイヤーの歴代受賞車が並ぶ機会なんてなかなかないでしょうから、これは貴重でした。
basashiさん、
これは考え方で個人差が出ると思います。
私としては、コンパニオンが増えたり派手になったりすると、それに付随してくるクルマに興味のない客も増えるので、それならいないほうがと思ってしまいます。
通りすがりさん、
そうなんですか、まったく気づかなかったです。
小さな燃料電池車がくるくる周っているのは見ていたのですが。
めぎさん、
どれも懐かしいですよね。
大学生くらいの青年が、'89-90年のシルビアの前で、「あ、おれの生まれた年だ」と話していたのを聞いたときは、ちょっとがっくりきました。
きむたこさん、haruさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2009-11-09 07:50)
歴代のカーオブザイヤー、拝見していくといろいろ思い出されます。
やはり車って身近な存在だったんだなあ。
こうやってみていくと、昨年のIQは異質感がありますが、プリウスよりは
夢があったようにも思いますねえ。
by ナツパパ (2009-11-09 08:32)
コンパニオンが減ると車好きの人からしたらゆっくり見れて良さそうですね。
オートメッセ(?)に行った時おねーさん目当てのカメラ小僧にドン引きしたので…
by フェイリン (2009-11-09 09:15)
そうなんですねぇ
コンパニオンさん、こんな感じに(^^;
by いとお (2009-11-09 10:41)
マツダのロータリーエンジンは、開発が難航したそうですね。(プロジェクトXで紹介されてました)
歴代カーオブザイヤー、見るとやはり古さは感じますが、味があっていいですね。
by mayumi (2009-11-09 12:43)
ナツパパさん、フェイリンさん、いとおさん、mayumiさん、コメント & nice! ありがとうございます。
ナツパパさん、
私も、iQはもっと売れてもいいクルマだと思います。
ハイブリッドのような複雑なシステムを持たなくても、こういうコンセプトで身近なコンパクトカーはいいと思うのですが。
プレミアム感を出して、価格帯が高くなってしまったのが失敗した理由だと思います。
フェイリンさん、
オートサロンですよね、たぶん。
あっちはコンパニオンのコスチュームが露出度が高いので、カメラ小僧も集まるでしょうね。
いとおさん、
クルマを目的に見に行くほうとしたら、これで十分ですよ。
会場はところどころ黒山の人だかりになっているところがありましたが、クルマではなく、本物のコンパニオンが囲まれていました。
mayumiさん、
私もプロジェクトXの番組は見ました。
苦労して世に出たんですよね。
30年の歴史は、見てるだけで昔を思い出して懐かしい気持ちになりました。
kakasisannpoさん、toraneko-toraさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2009-11-10 08:13)
うまNAVIさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2009-11-11 07:34)
受賞車の前半ほど知っている車が多いですが、
最近の車ほど見ていてよくわからなくなりました。
by いっぷく (2009-11-12 20:10)
遅ればせながらの訪問で~す(^^)
車のイベント=コンパニオンのお姉さんってイメージなんですけど、
とうとう、等身大のボードですか・・・。
そこまでしても、女性が必要なんですね~。
ちなみに、女性の営業さんはいないんでしょうか???
by junko (2009-11-13 00:51)
いっぷくさん、junkoさん、コメント & nice! ありがとうございます。
いっぷくさん、
最近のモデルは、賞を取っても売れ行きはサッパリだったりしますからね。
日本にいる人でも、知らないクルマだったりするかもしれません。
junkoさん、
記事本文でも書きましたが、ちゃんと本物のコンパニオンの方々もいました。
ただ、人数は激減でしたね。
yukitanさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2009-11-13 07:30)