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JAL SKY SUITE 777 体験会 その4 ビジネスクラス「SKY SUITE」 [工場見学へ行こう!]

昨日、羽田 ANA ラウンジからのリアルタイム記事を書きましたが、既に目的の用は済ませ自宅に戻ってきました。
そちらもブログに書ける範囲で記事にしていこうと思いますが、まずは、年末に書き残している JAL 関係の記事を、初就航前に書き終えねば...


今回の記事は、アフィリエイトサービスを提供している "リンクシェア" さんを通じて招待いただいた、JAL SKY SUITE 777 体験会のレポートです。
1月9日から成田-ロンドン線に就航する新しい機材の初号機の機内を紹介させていただきます。
JAL の通常の整備工場見学イベントでは、ブログ等のWeb上への写真の投稿は許可されていないとのことですが、今回のイベントのレポート記事では特別に許可いただいております。
実は ANA 派の私ですが、だからこその贔屓目なしの視点でレポートしていきます。


JAL SKY SUITE 777 体験会レポート、その4。

いよいよビジネスクラスエリアへ。
今回の新プロダクト名と同じ "SKY SUITE" というサブネームが与えられているだけに、JAL が最も力を入れて開発したのがこのビジネスクラスだと思われる。
今回の説明員の一人として開発側から参加されていた方がビジネスクラスの開発エンジニアということも、このクラスを最もアピールしたいからこそだろう。
実際、収益に最も貢献するクラスだろうし。

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そのビジネスクラスは、個室感を強くするための高いパーテイションのために、写真に収めた姿はあまり美しくなく、一目で良さをお伝えできない私の腕が残念だ。
参加者の誰かが、「漫画喫茶みたいだ」とつぶやいていたが、なるほど、言い得て妙である。





 

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開発陣に与えられた目標は、「世界一のビジネスクラスを造る」というもの。
まずは、「世界一とは?」という定義を造るところからみんなで頭を悩ませたというから、その苦労が想像できる。







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恒例の足元チェック。
このクラスになると、余裕があり過ぎてシートピッチの数字もあまり意味はないね。





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はるか先に23インチの大型スクリーンが。

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このスクリーンもタッチパネルだそう(触って試してない)だが、シートに座った状態で手が届くわけがないので、リモコンはシート脇のこの位置に。
スマートフォンくらいのサイズでタッチパネル式の液晶にメニューが表示される。
もちろん取り外して手元に持って操作ができるがワイヤードタイプ。
使い勝手を考えるとワイヤレスだといいのだが、そうすると落としてシートの裏の方に転がったり、自分のスマートフォンと間違えて持ち帰ったり、なんて余計な心配をしなければならないので、あえてこういうタイプにしているのかもしれない。





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テーブルは通路へのアクセス口の反対側の仕切り壁内から引き出す。
大きさも十分。





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シート脇には、ちょっとしたものを置くスペースも。 





 

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シートの各種スイッチは肘掛の前辺り。
もちろん電動。
このクラスではお約束の、申し訳程度に振動するマッサージ機能も内蔵。



 

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今の時代、ビジネスクラスはフルフラットが当たり前になっていくのか。





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フルフラットにしたら、思いっきり寛げる。
さらに開発陣がこだわったのは、胡坐をかけるだけの余裕を持った幅を確保するということだが、それも余裕である。




 

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しかも、フルフラットにしたら希望に応じて専用のマットも敷いてもらえるそうだ。
正直なところ、これはもう一昔前のファーストクラスに匹敵するのではないかというレベルで、これを最上クラスにしても不思議ではない。(最近では、ファーストクラスを廃止する航空会社もあるくらいだし)






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シートの幅を確保するためにはレイアウトも考えなければならなくて、そこに苦心の跡を見ることができる。







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隣り合う席を少し前後にオフセットしたような配置。
通路に挟まれた中央部を上から見ると、前後方向に2-1-2-1-...列と配置されているので、いかに幅方向に余裕を持った座席かということがわかる。(ANAは完全な千鳥格子状の配置で、同じボーイング777の場合、前後方向に2-2-2...列の配置)





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ANAのような完全格子状の配置だと、プライベート感はあるものの、ペアでの搭乗の場合、横に並ぶことができない。
かといって、そのまま横並びに配置すれば、通路側でない席の人が通路にアクセスしにくくなる。
前後に少しオフセットしている分、隣席の人と真横を向いてというわけにはいかないが、それでも十分に「一緒に旅する」感覚を持つことができる。





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もちろん、座席間には電動のパーテイションがあるため、隣あった知らない人同士が気まずくなることもない。




 

 

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ひとつ難があるとすれば、窓側席と中央部ど真ん中席へのアクセスが狭いことか。
私の体形だと問題ないが、太った人にはつらいかもしれない。





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窓から翼を。




 


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とにかく自分のプライバシーを守りたい!という人には、ど真ん中の席がお奨め。
左右のパーテイションを上げれば、そこはだれにも邪魔されないほぼ個室状態に。

2年前、国内の航空会社ではANAが先にフルフラットタイプのビジネスクラスを導入したが、最大の難点はプライベート感を優先させたために二人で利用した際に隣同士で話ができるような座席がないこと。
例えばアシアナのように、中央ブロックの座席配置を左右鏡写しにしたような配置も考えられる。
シートひとつを見ると同じような形状だが、安易にその配置にせず窓側2席でペア対応と全席通路アクセスを実現した JAL のアイディアは光るものがあると感じた。

一世代前のライフラットシートにしても、今回のフルフラットシートにしても、国内2社では ANA が先んじて投入し、JAL は後追いとなっている。
新しいものを他社より先に市場導入できれば、それは強烈な差別化となるが、「後出しじゃんけん」というと言葉は悪いが、後追いだと先に導入された他社製品の欠点を補って、より高い価値を持ったもので差をつけることができる。
この JAL のビジネスクラスは、まさにそれを実現しており、「世界一のビジネスクラスを造る」という使命に対して、少なくともシート周りのハードウェアでは実現していそうである。






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ビジネスクラスになると、食も楽しみのひとつ。
エコノミークラスとはまったく違う世界がある。






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ビジネスクラスのトイレは、TOTO のウォシュレット(TOTO の登録商標です)。



 

次回は、庶民には雲の上の存在であるファーストクラスを紹介します。


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コメント 11

HIROMI

ちょっとしたものを置けるスペースって、女性には嬉しいですよね。
細かいところまで気配りの行き届いた設計ですね。
ファーストクラスだと、どうなっちゃうんでしょうか。楽しみです。
by HIROMI (2013-01-03 19:21) 

めぎ

これに乗ることをいつか誕生日プレゼントにしようかなあ・・・などと考えました。
こんな席で日本へ行けたらどんなに素敵かしら。
by めぎ (2013-01-03 20:44) 

hideyuki2007y

このフルフラットの席にのれるならいいなあ〜と。どこの航空会社も著距離線のCはこれを目標に頑張って欲しいです。これだったら東京からロンドンまで飛んでも到着後すぐに仕事ができる(はず)^^

by hideyuki2007y (2013-01-03 21:48) 

YAP

HIROMIさん、めぎさん、hideyuki2007yさん、コメント & nice! ありがとうございます。

HIROMIさん、
これくらい乗客の配慮した設計だと、ほんとに不満がありません。
これが最上クラスだとしても、まったく不思議ではないと思いました。

めぎさん、
これならお二人での旅行でも機内が楽しく過ごせると思います。
たしか、日本発往復のチケットよりも、海外発往復のチケットのほうがいくらか安いのではないかと思います。

hideyuki2007yさん、
たしかにこれなら移動時の疲労はかなり軽減されると思います。
けど、こんないいシートで出張は個人的には避けたいです。
機内で快適に過ごせた分、現地での仕事の苦労とのギャップが大きそうですから。

tochiさん、らんぽうさん、kiyoさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2013-01-04 08:24) 

リュカ

なんだか飛行機の中という感じがしませんね!
長時間のフライトでフルフラットはうれしいなと思います。
それにしても、ビジネスクラスでこれだけすごいと、ファーストクラスはどんなことになっちゃうの??(笑)
どちらもクラスも雲の上の存在ですがww
by リュカ (2013-01-04 11:55) 

YAP

リュカさん、コメント & nice! ありがとうございます。
飛行機の座席もここまで進化したかという感じですよね。
フルフラットになるシートは楽でしょうね。

ソニックマイヅルさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2013-01-04 16:40) 

koyuki

すごいですね!ビジネスクラスでさえ全く縁がありませんが、プライベート空間もありながら、完全に個室にならないようにもできるというのは、かなり考えられていますね。
完全に仕切ってしまうと、ちょっと寂しい気もします。笑
ファーストクラス楽しみです!
by koyuki (2013-01-04 16:46) 

kuwachan

こんばんは。
ビジネスクラスの席を通過するたびに一度は乗ってみたいと思ってしまいます。
ヨーロッパまで12時間のフライト、フルフラットで乗れたら疲れが全然違うでしょうね。
by kuwachan (2013-01-04 18:36) 

YAP

koyukiさん、kuwachanさん、コメント & nice! ありがとうございます。

koyukiさん、
孤独が好きな人には、こういう座席はいいでしょうね。
私は寂しがり屋なので、もうちょっと開放感があったほうが好きですが。

kuwachanさん、
完全に水平なところで横になれるというのは、疲労度がまったく違うだろうと思います。
これまでは170度くらいの角度で斜めにフラットになるライフラットシートが主流でしたが、あれはだんだんと下のほうに体がずれていって、意外としんどかったです。

knackeさん、テリーさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2013-01-05 15:57) 

あおい

はあ~凄いですね!
定価ですといくらかかるのやら(@_@)
メニューには写真まで(@_@)
けど長距離路線ならばゆったり感は大切ですね。
by あおい (2013-01-08 16:16) 

YAP

あおいさん、コメントありがとうございます。
調べてみたところ、ビジネスクラス往復の普通運賃だと、110万円くらいのようです。
ビジネスクラスまでは割引運賃がありますので、これの半分くらいにはなりますね。

ちんくろ2級さん、タントみどりさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2013-01-09 08:03) 

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