帰郷記 追憶 その2

｢この町のメインストリート、わずか数百m~」
頭の中で、浜田省吾の "Money" が自然に流れてくる。

 

 

町を流れる一番大きな川に架かる橋を渡ると、私の通っていた中学校が見えてくる。
ちなみに、この橋の手前には小学校があるのだが、私が通っていた頃から校舎が建て変わり当時の面影がまったくなくなってしまったため、そのまま素通り。

 

中学校へのファイナルアプローチは、川沿いの自転車・歩行者専用道。
この道は、体育の授業や部活での定番ランニングコースでもあった。

 

鉄筋3階建ての校舎は、外観を見るかぎり、ほとんど当時のまま。
私の在籍時に建てられた｢新校舎｣の部分も約30年経って古くからある校舎の部分と同化していた。

 

校舎の裏から続く道から小さな川にかかる橋が、今も木造、未舗装のままだったのには驚いた。

 

その川岸から見える景色も、時が止まったかのように当時のまま。

 

中学校を離れて、次に歩いたのは数年前まで私の実家があった地区。
実家だった家は、今ではまったく知らないご家族のものとなっているし、隣にあった田んぼだったところにも新しいアパートが建ったりしているので、写真は撮影しなかった。

 

私が住んでいた地区のシンボルでもあった一里塚跡。
私が子供の頃は、大きな日本の松の木がここにあったが、松喰い虫にやられて切られてしまった。
これがその後に植えられた二代目の松。私が小学生だった頃だったと思う。
木が育つのって、長い時間が必要なんだなあ。

 

ダラダラ続きますが、あと一回引っ張ります。

コメント 13

私の田舎は山陽新幹線を通す工事で地形まで相当変わったのを覚えています。浜省"Money",最近カラオケに行かなくなったので歌う機会がありません。メルゼデスとプール付きのマンションは結局（笑）。
by hideyuki2007y (2011-09-22 22:42) 

川の水が結構多いし、川岸のすぐ近くまで家があって、台風で大丈夫だったかしら、とふと思ってしまいました。
松は育つのがゆっくりなのですね。
by めぎ (2011-09-23 03:52) 

hideyuki2007yさん、めぎさん、コメント & nice! ありがとうございます。

hideyuki2007yさん、
"Money makes him crazy." ですからねえ。
地形が変わるくらいの大規模開発というのは、その土地の人からすれば、ちょっと寂しいですね。

めぎさん、
たしかに被害が心配になるような景色ですね。
今までは何十年も大丈夫でも、その経験が当てにならないほどの最近の異常気象ですから。

きむたこさん、Lionbassさん、cinqueさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2011-09-23 10:03) 

懐かしく思える風景が広がっていて、この街の出身ではないわたしも
良いところだなあ、とゆったりした気持ちになれました。
わたしが子どもの頃住んでいた地区は、道路拡張で街並みごと
無くなってしまいました。
哀しいというより茫然としてしまいましたっけ。
by ナツパパ (2011-09-23 16:06) 

ナツパパさん、コメント & nice! ありがとうございます。
hideyuki2007yさんのコメントでもありましたが、住んでいたところの景色がガラッと変わってしまうのは寂しいですね。
私の暮らしていたところは、幸いにも大きく景色を変えるようなことにはなっていなかったのですが、見方を変えれば、時代に取り残されて過疎化が進んでいる地域とも言えます。

lamerさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2011-09-23 17:54) 

木造、未舗装の橋が、時代を感じさせますね。
私が見ても、懐かしい気分になりました。
たくさんのものが変わっていく中で、今も昔のままで残っているものには
なおさら、郷愁を感じられたのではないかと思いました。
by ながつき (2011-09-23 17:57) 

ながつきさん、コメント & nice! ありがとうございます。
この木造の橋には驚きましたよ。
通行する車両の重量制限はわかりませんでしたが、たぶん、農耕車とバイクくらいしかないのだろうと思います。
by YAP (2011-09-23 18:00) 

とみっちさん、ユミさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2011-09-24 07:26) 

自分の育った思い出の地を歩くと、なんだかとてもハイテンションになります。脳が活性化されるのかも。
あの、木造の橋はすごいですね。大きな車が通らないから残っていられるのかな。
by ＨＩＲＯＭＩ (2011-09-24 17:37) 

HIROMIさん、コメント & nice! ありがとうございます。
この時代に木造の橋って驚きますよね。
けど、子供の頃はこんな木造のクルマが渡れないような橋は他にもいくつかあったような気がします。

テりーさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2011-09-24 18:32) 

昔住んでいた家が、全然しらない人たちが住んでいる。
なんだか不思議な気持ちになります。
私が小さい頃住んでいたところも、全く知らない人たちが
何世帯も暮らしていってるんだろうな～～
（団地なんですけどねｗ）
夢の中では、その家が鮮明に登場してきます^^
by リュカ (2011-09-26 08:17) 

私の田舎も随分と変わってしまいました。
親も住んでいませんし、あまり行くこともないのですが、やはり懐かしいです。
白黒がいいカンジですね！
by あおい (2011-09-26 23:31) 

リュカさん、あおいさん、コメント & nice! ありがとうございます。

リュカさん、
記事中に話題にした私が住んでいた家というのは、両親が新築した家だったので、余計に不思議な気持ちになります。
私も今でも夢で見たりしますよ。

あおいさん、
あまり行く機会がないなら、ぜひともそのチャンスを作って行ってみることをお勧めします。
懐かしい気持ちに包まれて、なんともいえない感情に浸れることと思います。

コトキャンさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2011-09-27 07:44)