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初めてのスウェーデン出張 イギリスへ移動 [スウェーデン出張]

2週目の金曜日、キルナでの最終日となった。

ここに着いた日と同じく、真っ白な滑走路の上を歩いて飛行機に乗り込む。
一緒に行っていた同僚二人は日本へ直行するが、私は別の仕事でイギリスに行くことになっていた。

ストックホルムで、ロンドン行きの便に乗り継ぐ。
隣はイギリス人らしきおばちゃんだ。東洋人が珍しいのか、視線が気になる。
それにしてもこのおばちゃん、よく飲む!食事の前からワインを注文し、ミニボトルを次々と空けていく。やはり私が気になるのか、チラチラと横目で見ながら。

食事が終わり、私はパソコンを広げて出張の報告書を書き始めた。
そのとき、急に鼻がムズムズし、大きなくしゃみをしてしまった。私を気にしていたおばちゃんは爆笑だ。
これをきっかけに話しかけられた。

おばちゃん 「あなたはベトナム人?」
私       「いや、日本人だけど。」
おばちゃん 「私はベトナムで2年くらい仕事をしていたの。ベトナムの人によく似てるわねえ。」
おばちゃん 「私は教育関係の仕事をしているの。」
おばちゃん 「スウェーデンにも仕事で行っていたの。」
おばちゃん 「スウェーデンの人は、みんな英語が話せるので驚いたわ。」
おばちゃん 「ベトナム人は英語を話せる人が少ないので、コミュニケーションに苦労したの。」
おばちゃん 「・・・」

まあ、こんな感じで、マシンガンのように話しかけてくる。よっぽど、きっかけがほしかったに違いない。その間も、足元に転がるワインの空小瓶は増えていく。

そのうち、私が書いている報告書をのぞきこんで、
「アルファベットや、他のいろんな形の字があるけど、どんな意味なの?」
とか聞き始める。
「漢字は中国の文字で、その形を崩したのがひらがなで、外国から伝わってきた言葉を書くときはカタカナで、日本語で書きにくい言葉はアルファベット表記のままで...」
と、苦労しながら、怪しい英語で適当な説明をする。

ロンドンまでの3時間(話をしていたのは2時間くらいだが)、少しも気の休まらない、ハードな時間だった。さっさと書き終えてしまいたい報告書も、ほとんど書けなかった。
なかなかおもしろいおばちゃんだったので、これはこれで面白くもあったのだが。

ロンドンは雨。やはり、温かく感じた。到着の時間も遅かったので、手配していたタクシーで、ミルトンキーンズのいつものホテルへ移動した。


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コメント 2

RustyCat

洋の東西を問わず、「おばちゃん」という人種は存在するってことですね。
わが日本にも世界中を「おばちゃん」モードで驀進する集団がいますし。
YAPさんの困った顔が浮かんできそうです。
by RustyCat (2005-12-04 17:02) 

YAP

RustyCatさん、ありがとうございます。
ほんとに、「おばちゃん」はどこにでもいるんですね。
私の記事にコメントをいただける女性の方は、私の中のイメージでは、みなさんエレガントです。RustyCatさんもきっと、ね。
by YAP (2005-12-04 18:01) 

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