アメリカ西部の原風景に出会う旅 8日目 カリフォルニア州の厳しい排ガス規制 [アメリカ旅行]
ファーネスクリークでトイレ休憩。
ここでマメ情報を。
デスバレー内のトイレは、各観光スポットにもあるのだが、どこも当然のようにポットン便所。
しかも、便槽内に薬剤を入れていないので、鼻が曲がりそうなほどに臭い。
ほんと、意識が遠くなるほどに。
トイレは、宿泊施設やビジターセンター、この後の記事で紹介するスコッティーズキャッスルとかで行くことを強くお奨めする。
トイレ休憩とともに、隣にあるガソリンスタンドで給油を。
ここで、観光情報から少し離れ、アメリカの自動車事情をひとつ。
アメリカのカリフォルニア州は、排ガス規制が世界一厳しい。
環境には無頓着に思われていそうなアメリカだが、実はそうでもない。
ガソリンの値段が安いので、ユーザーの燃費に対する関心は薄く、大きな国土を移動するための快適性のために、これまで大型車が主流だった。
しかし、西海岸の大都市部の大気汚染は以前から深刻で、結果的に、燃費規制よりも排ガス規制に重きを置かれている。
カリフォルニア州の排ガス規制は特に厳しく、クルマをカリフォルニア州以外だけで売るというわけにはいかないので、必然的に、北米向け仕様というのは、その厳しい排ガス規制に適合させなければならない。
その排ガス規制は、走行中に直接排出する排ガスのみならず、例えば、給油中に揮発する成分についても言及されている。
こちらは、アリゾナ州のガソリンスタンドでの給油ノズルの写真。
日本と同様の形状をしている。
対して、カリフォルニア州のガソリンスタンドの給油ノズルには、上の写真中、指で示しているゴム部がついている。
クルマ側の給油口にも注目していただきたい。
日本で売られているクルマに比べて、奥の穴が小さいのがわかるだろう。
で、こちらが給油中の状態。
ゴム部が密着して、揮発分が大気に放出されるのを防いでいる。
日本やヨーロッパでは排ガスよりも燃費(CO2)の方に関心が向いているが、地域が変われば事情も変わるということで、アメリカが今まで何も考えていなかったわけではないということを、とりあえずお伝えしたかった。
素人のような質問ですみません。(-_-;)
ええ、空気抜けなくて大丈夫なんですか?
え?そんな密封にはならない?
それともどっかにエア抜き?
そりゃありますよね。(笑)
by トリバン (2009-08-18 23:38)
カリフォルニアが排ガス規制が世界一厳しいとは。本当に意外でした。新しい事実を知ってなんだか得をした気分です。
by HIROMI (2009-08-19 00:03)
トリバンさん、HIROMIさん、コメント & nice! ありがとうございます。
トリバンさん、
そういえばそうですね、たしかにこの部分にはエア抜くところがないですが、あまり考えたことがありませんでした。
もともと、タンク内で揮発する分を蓄えてエンジンにそのエア分を送って通常の燃料供給と一緒に燃焼させるというシステムがあるので、そっちへ行くのではないかと。
すみません、同じクルマ、エンジンといっても、自分の専門箇所以外では知らないことがけっこうあったりします。
HIROMIさん、
排ガスを浄化するシステムがきちんと作動するように、影響のある部品が故障したことを診断してドライバーに警告灯で知らせるシステムがあるのですが、それについても厳しかったりします。
けっこう市場進出にハードルが高い地域です。
haruさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2009-08-19 07:10)
わたしがいつも給油するのはセルフ式なんです。
そういえば、給油中にガソリンの匂いがきつく立ってきますが、
あれが揮発されたものなんですね。
そういえば、極乾燥地帯での給油は、やはり静電気対策に気をつけなければなりませんか?
by ナツパパ (2009-08-19 08:57)
給油中にも、揮発成分を抑える仕様になっているノズル・・・カリフォルニア州の規制は厳しく、真剣さを感じます。
燃費規制と排ガス規制・・・どちらも重要なことですね。
by mayumi (2009-08-19 09:33)
州によって、ガソリン給油のバー(?)も違うんですねぇ・・・。
びっくり!
州によって?それともガソリンの会社に寄って??
法律・条例も全然違うし・・・やっぱり広い国ですよねぇ・・・。
by junko (2009-08-19 09:34)
勉強になりました。
次のニューメキシコ州出張の時は、給油ノズルに注意して見ますね。
by ベアトラック (2009-08-19 11:12)
お手洗い…トレイルにあるアーチーズもそうでしたね。
息を止めるのが基本ですね…
by フェイリン (2009-08-19 17:05)
ナツパパさん、mayumiさん、junkoさん、ベアトラックさん、フェイリンさん、コメント & nice! ありがとうございます。
ナツパパさん、
ガソリンは揮発しやすいですからにおいますね。
乾燥地帯では、たしかに静電気はひどいですが、意外とアメリカではその辺りを気にしている様子はありません。
日本のセルフスタンドでは、静電気除去パッドみたいなのがありますよね。
絶対にその方が安全でいいと思います。
mayumiさん、
燃費も排ガスもどちらも重要ですが、ガソリンの値段とか大気汚染の状態とかで、お国柄が出ています。
junkoさん、
ガソリン会社ではなく、州によって異なっています。
その他クルマ関連で気をつけないといけないのは、昼間でもライトを点灯しないといけない地域とかあったりします。
ベアトラックさん、
たぶんニューメキシコは日本と同じような普通のノズルではないかと思います。
私の知る範囲では、カリフォルニア州とお隣のネバダ州も揮発防止のキャップタイプのノズルです。
フェイリンさん、
やっぱりナショナルパークのトレイルにあるトイレに多くを求めるのは無理ですかね。
あの臭いは、殺人的です...
mariさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2009-08-19 22:26)
このタイプに似た形状のガソリン給油ノズルって日本でも
たまに見かけます。
ドイツはどーだったっけなぁ〜と思い出そうとして
思い出せずにいます。
このタイプだと古いジャグアーとかは給油ポンプが
壊れちゃいそうですね(笑)
by りゅう (2009-08-19 23:28)
行く場所が場所なのでノズルの形状はほとんどアリゾナ式しかお目にかかりませんがゴムの付いた先の短いのもたまに見かけます。ホース部分も固いので車をうまく停めないと途中でスポっと抜けそうで怖いです。近けりゃいいってもんでもないしね。
トイレは国立公園ってほとんどそんなかんじですね。
こないだのモニュメントバレーではトイレない場所だったので人から離れたところで立ちションしましたが暗騒音がほとんどない場所なのでたぶんジョロジョロ鮮明に聞こえちゃったのではないかと思います。
by GOMENTE (2009-08-20 02:03)
りゅうさん、GOMENTEさん、コメント & nice! ありがとうございます。
りゅうさん、
ドイツは多分、日本と同じような普通のタイプだったと思います。
規制がなければ、できるだけ簡素なものにするでしょうから。
GOMENTEさん、
トイレは、せめて便槽に薬品か分解する微生物みたいなのを入れてもらえるといいんですけどね。
それだけで、臭いがまったく違います。
by YAP (2009-08-20 07:44)
あ、そうでしたねぇ!
カリフォルニアのガソリンのレバー
ほかの州とちょっと違ってましたねぇ(^^;
by いとお (2009-08-20 11:27)
いとおさん、コメント & nice! ありがとうございます。
カリフォルニア州でお気づきになりました?
ミシガンやニューヨークとかもやらないんですかね?
この厳しい規制の引き金となったロスアンゼルスやサンフランシスコの大気汚染は、当時はひどかったんでしょうね。
SORIさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2009-08-20 21:45)
揮発性分まで大切にするのってアメリカらしくない気がしてしまいました。ガソリンのノズルの形って、日本でもいろいろあるんでしょうか。車は家族が運転することのほうが多いので、最近みてないです。
by hideyuki2007y (2009-08-22 00:05)
YAPさん、はじめまして。
バブルの大学生時代には毎年親の脛をかじってアメリカに行かせてもらいましたが、10年程前に自費でヨーロッパに行ったきり、海外旅行に
無縁な生活をしています。
YAPさんの旅日記を読んで自分も行った気になってま~す。
ガソリンの豆知識ためになりました。
by jun_plumedoie (2009-09-20 01:51)
hideyuki2007yさん、jun_plumedoieさん、コメント & nice! ありがとうございます。
hideyuki2007yさん、
日本のノズルはごく普通の形ですし、クルマ側の給油口も大きく開いています。
それだけでカリフォルニアでは販売NGです。
jun_plumedoieさん、
はじめまして。
毎年アメリカへ行かれていたとはうらやましい。
美しい景色にたくさんの思い出も残っているのでしょう。
yukitanさん、いっぷくさん、猫パンチさん、Lionbassさん、nackさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2009-09-20 10:01)