二度目の海外出張 またイギリス イギリス人へのおみやげ [イギリス出張]
出張へ行くのに、お客さんにみやげを持っていこうと思った。
いちおう会社のロゴ入りの贈呈用グッズ(キーホルダーとか、ボールペンとか...)はあるが、「こんなのもらってもねえ」と、私なら思ってしまうようなものしかない。
ここで、ピーンとひらめいた。自分で言うのもなんだが、天才的ともいえるひらめきだ。
イギリスに限らないが、ヨーロッパはモータースポーツの人気が高く、一つの文化としてしっかり根付いている。もちろん、私が出張で行くお客さんの自動車メーカにも、クルマ好き、モータースポーツ好きは多い。
F1はもちろん人気が高いが、もう一つの世界選手権、世界ラリー選手権(WRC)の人気も相当なものだ。しかも、この出張に行く前年は、リチャード・バーンズ選手が、イングランド人として初めてワールドチャンピオンになったので、かなり盛り上がっていた。
最近のイギリス人としては、コリン・マクレー選手がチャンピオンになっているが、スコットランド人だ。
ご存知の方も多いと思うが、イギリスと現地で呼ばれている国は存在しておらず、通常はUnited Kingdom(UK)の、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドを総称してイギリスと呼んでいる。しかし、サッカーではそれぞれ別の国として出場していることからも想像できるように、あまりUKとしての一体感はなく、むしろ別々の自治国家という表現の方が近いようである。
話がそれたが、コリン・マクレーはスコットランド人のチャンピオンで、リチャード・バーンズはイングランド人のチャンピオンなので、私が行くコベントリでは、バーンズ選手のほうが偉大なのである。しかも、日本のスバル(インプレッサ)でチャンピオンをとった。
というわけで、日本が誇るWRCベースカーである、インプレッサとランサーエボリューションのカタログを持って行くことにした。スバルと三菱のディーラーでしょうもない事情を説明し、それぞれ10部ずつくらいいただくことができた。あいにくランサーの方は、エボリューションVIIのGT-Aのしかなかったが(ヨーロッパ人はMT好きの方が多い)、しかたない。
私の予想はずばり的中!
お客さんのエンジニア達は腹の減った鯉が餌に群がるが如く、凄い食いつきでカタログの奪い合いになった。
読めもしない日本語のカタログであるにも関わらず、きれいな写真や数字で書かれているスペックを見たりして、半日は仕事にならなかった。
こうして、技術よりも、愛想で勝負しています。
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大事なことを書き忘れていたので、ここで追記させていただきます。
本記事で紹介したリチャード・バーンズ選手は、現在、脳腫瘍の治療のため療養中とのことです。(選手生命は絶望的で、事実上の引退という話も)
一日も早くご回復されることをお祈りしています。
そうやって、お客さんの気持ちで、喜ぶものは何かを考えるのはとても大切な事ですよね。相手に真心が伝わって、信頼関係の最初の一歩になると思います☆
by tyokyori-sousyano-kodoku (2005-07-26 19:25)
うかつ者さん、いつもありがとうございます。
そうですね、相手のみになって考えること、大切だと思います。こうやって、少しずつ信頼できる関係を広げていきたいものです。
by YAP (2005-07-26 20:48)
昔、鈴鹿のF1で外国人が驚いてましたよ。
彼らには考えられなかったのでしょう。普通にランエボが駐車してるのが・・・
で、外国人の人「これはデフォルトなのか?」ってな事聞いてきたなぁ~。
ま、レース期間中の鈴鹿サーキットホテルにはいろいろな車ありますけどね。 ベンツ・BMWは当たり前でフェラーリやらランボルギーニやら・・・
by Flag☆Man (2005-07-26 22:25)
Flag_Manさん、いつもありがとうございます。
たしかにランエボみたいなクルマって、なかなか海外にはないですね。プジョー307やフォード・フォーカスも普通のクルマですものね。
by YAP (2005-07-27 22:50)