二度目の海外出張 またイギリス かみさんの1週間(前編) [イギリス出張]
かみさんがやって来たはいいが、私は仕事が残っているので1週間は日中を一人で過ごしてもらわないといけない。
初めての異国、通じない言葉、慣れないホテルの部屋、さぞしんどかったと思う。そんな彼女の1週間の話だ。
月曜日
土曜日に着いて丸1日以上たっているとはいえ、初めての海外でまだ時差ぼけが残っていたらしい。とりあえず、ホテル近辺を散策して過ごすことにしたようだ。
とはいっても、ホテルの周りにあるのは、スーパー、ホームセンター、トイザらス、マクドナルド、バーガーキング、パブ、くらいしか店がない。
海外のスーパーはかなり大きい店が多い。ショッピングセンターといったほうが適切かもしれない。扱うものも食料品以外に日用品や衣料、CD、電化製品とかもあり、意外と時間がつぶせる。
食料品は、とにかくすべてのサイズがでかい。日本のスーパーみたいに野菜のカット売りなんてあり得ない。牛乳やジュースは、4Lくらいのボトルが基本だし、200ccくらいのパック入りのジュースも10パックくらいがラップで一体化したようなものしか置いてなく、そのまま10パック買わないといけないのか、破って1パック取り出していいものか、よくわからない。
昼メシにラーメンのようなものが食べたくなったということで、そういうのを探したが、カップめんみたいなのは見つからなかったらしい。代わりに、店員さんが小分けしてくれる惣菜コーナーに何種類かの大皿に入ったヌードルを発見。どういう味付けか気になるところだが、考え抜いて選んだのは、一番残りが少ない皿のヤツ。一番人気で残りが少ないと思ったらしい。見た目もしょうゆ色で無難そうに見えたようだ。指を指して、「This one, please.」で簡単に買えたようだ。
ホテルに持ち帰って、ビールとともにさあ食べ始めたところ...妙にすっぱ~い味で最高にまずかったらしい。もちろん私は食べていないので、まずさ加減がよくわからないが、彼女によると、自分の人生経験からは考えられない味付けだったらしい。あまりの衝撃で、三口でギブアップしたそうだ。イギリスメシの洗礼だ。
このスーパーには、その後も毎日のように行っていたらしいが、3日目くらいになると、レジの人の顔を見て、優しそうな人のところを選んで並ぶようにしていたそうだ。
火曜日
もう1日、ホテルで過ごすことにしたらしい。
ゆっくり起きて、遅い朝食をとり、部屋でゆっくりしたようだ。
昼過ぎに何か食べようと思ったが、まだ疲れていて外へ出る元気もなく、ルームサービスを頼むことにしたらしい。
普通なら電話で注文するところだが、やはり彼女にはハードルが高かったようだ(電話って難しいからね)。彼女のとった戦法は...
廊下の様子をうかがい、ルームキーピングのおばさんを見つけて部屋に手招きする。 → ルームサービスのメニューを見せる。 → 自分が食べたいもの(そのときは、唯一理解できたカレーを頼んだらしい)を指差し、"Please" と "I want" を連呼する。
ちゃんとありつけたようだ。
午後はホテルの中庭の桜の木の下のいすに座って、本を読んで過ごしたらしい。
優雅なものである。
水曜日
ついに、初めての外出。
事前に街の中心部(シティ・センター)までは行けるように教えておいた。といっても、フロントでタクシーを呼んでもらい、タクシーに乗った後は、「シティ・センター、プリーズ」と言うだけだが。ただ、残念なことに少しぼったくられてしまったようだ(4.5ポンドくらいのところを10ポンドくらい取られたらしい)。
シティ・センターでは、一人で適当に歩きまわり、大聖堂や美術館を見て回ったらしい。なかなかきれいな写真も撮ってきてくれた。
昼メシは、一人でパブに入る勇気がなく、スーパー(マークス&スペンサー)でサンドイッチを買って、大聖堂の前のベンチで食べたそうだ。
仕事が終わって私がホテルに戻るとき、無事に帰り着いているか心配だったが、不思議なものでちゃんと戻ってきていた。
行きのタクシーの運転手さん(白人)が少し怖そうだったので、帰りはインド系の人のタクシーを探して乗ったそうだ。
長くなったので後編へ。
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