盲学校に通う子どもたちの写真展

久しぶりに横浜へ出かけた。
目的地は、みなとみらい地区と中華街の中間くらいに位置する、日本新聞博物館ニュースパーク。

ここで、先月7月3日～8月26日の期間、
盲学校に通う子どもたちの写真展「Kids Photograhers 子供は天才！」
が開催されている。
残り期間が短いせいか、ニュースパークの公式サイト内にあるこのイベントへのリンクが切れてしまっている。これは残念だ。

私はこの写真展を、遠く離れた実家に住んでいる父から教えてもらった。
テレビで紹介されていたらしく、その番組でいたく感動し、私たちにも行くことを勧めてくれた。
その後も、別の番組で同イベントを紹介しているのを見たので、ご存知の方もいるかと思う。

盲学校に通う子どもたちの作品なので、当然のことながら、出品者である子どもたちは、目に重い障害を持っている。作品のコメントを見ると、出来上がった作品を見ることができない子どももいるようだ。
そんな彼らが、わずかな光の変化や、音だけを頼りに、感性の赴くままにシャッターを押した作品が並んでいる。
そのどれもが、躍動感に満ち、活き活きとした光を放っていた。
きっと、彼らの心の目に映っている景色は、私たちが見ている景色以上に輝いているに違いない。
って、ちょっとかっこつけすぎた感想ですね。けど、素直に感動しました。

ニュースパーク2階の、ミュージアムショップ前のエリアで展示されており、無料で観ることができる。
全ての作品をじっくり見ても、30分程度で終わるくらいの規模ではあるが、興味のある方には、ぜひともご覧になっていただきたい。

日本新聞博物館ニュースパーク

 

コメント 6

目の見えない日本の折り紙名人が、写真も趣味でなさっていると聞いたことがあります。感性の力って、素晴らしいですね。でも、鍛えないと育たないんでしょうね。目が見えるからそれに甘んじて育てていない力がたくさんあるように思います。
by めぎ (2007-08-12 22:34) 

新聞博物館、前はよく通るのですが
そういえば、まだ入ったことがなかった。
心の目で写真を撮る、これはどういう世界なのでしょう。
肉眼で見たものは、明確な情報かもしれませんが、
その裏側にある真実を感じる力、見通す力を
休ませてしまっているのかもしれませんね。

いずれにせよ、興味深い展示会ですね。
by (2007-08-13 09:54) 

第３の目ー心の目って皆持っていると言いますけれど。ついつい、自分が見える、自分の見方でしか見なくなっていて。。心の目は余り使っていないかもしれませんね。。チャレンジドの方の生き様から学ぶ事がたくさんありますね。彼らの心の目が映し出す写真、物凄いエネルギーでしょうね。

私のヨット仲間に、全盲の方がヨットに乗るサポートをしていて、太鼓で知らせるんですよ、周りの状況を。凄いな～と思いました。目が見えないのに、ヨットに乗って海に出る。。でも道路や標識がないからこそ、海に出られるんですよね。
by Zunko (2007-08-13 16:42) 

めぎさん、コールドターキーさん、Zunkoさん、コメント & nice! ありがとうございます。

めぎさん、
うまく表現するのが難しいのですが、めぎさんが書かれているように、現状の不自由ない状態を当たり前としている私たちよりも、この子どもたちの方が、優れた感性を持っているのでしょう。というよりも、そういうものを磨かなければならない、この世の中なのかもしれません。
彼らから学ぶことがたくさんある気がします。

コールドターキーさん、
たとえ景色が見えなくても、脳裏には、その子たちのイメージする色彩の世界が鮮やかに広がっているんでしょう。
きっと、私たちよりも、深く見ているのではないでしょうか。

Zunkoさん、
目が見えない方がヨットで海に出るというのは、やはり私たちが想像しているのとははるかに違う、多くのものを感じ取られるのではないでしょうか。
その方たちをサポートする活動というのもすばらしいですね。

てつやさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2007-08-13 18:11) 

この写真展は好評で渋谷でも開催されるようです。9/19午後6時からこども達と写真家の管さんのトークショーも入場無料だそうです。横浜を見逃した方はぜひ！
http://www.1by1.jp/afan/afan_recruit.html
by 通行人 (2007-09-14 18:01) 

通行人さん、コメントありがとうございます。
これはうれしい情報ですね。
私がこの記事で紹介したときは、展示期間終了間際でしたので。
重ねて御礼申し上げます。
ありがとうございました。
by YAP (2007-09-14 22:35)