サンライズ出雲 シングル乗車記 [国内ウロウロ]
松江からの帰りも、サンライズ出雲で。
帰りは、B寝台一人用個室シングルというタイプの部屋を指定。
往路のソロと違い、上下階が階段でそれぞれにわかれていて、独立した通路がある。
帰りも上階へ。
荷物を広げる前に、と思って写真を撮っていたが、このアングルだとソロとの違いがあまりわかりませんね．．．
最も違いを感じるのは、高さ方向の開放感。
階段部分でしかまっすぐ立つことのできなかったソロに対して、シングルは楽々立つことができる。
これにより、外の通路とのアクセスに圧倒的な差がある。
寝台料金は、ソロの6,300円に対して、こちらのシングルは7,350円。
はっきり言って、その1,050円以上の快適性がある。
帰りも行きと同様、自分の部屋のようにリラックス。
車内の他の車両の様子は、往路でけっこう撮ったので、帰りはおとなしくのんびりと。
途中の停車駅は、ホームに人影もなく、静かでいい雰囲気。
中国山地の方へ入っていくと、辺りはほとんど真っ暗で、室内の明かりを消すと、空に満天の星空が。
三脚を使いシャッター速度を遅くして撮影しようとしたが、やはり走行している車両内からだと、向きも変わるしうまく撮れない。
何を撮ったんだかわからない、ゴミみたいなのしか見えない写真になってしまった。
撮れないものを撮ろうと四苦八苦するよりも、横になって自分の目で眺めることにした。
そのうち眠りに落ちて．．．
一夜明けると、外はもう太平洋岸の街が多い景色。
列車は、朝のラッシュアワーが始まりつつある都心部へと吸い込まれていった。
今回、約20年ぶりの寝台車体験となった。
このチャンスをくれた祖母に感謝。
まっすぐ横になって眠ることができる車内は、完全な個室だし室内もけっこう広いし、快適性では飛行機のファーストクラスでも比べ物にならないだろう。
ファーストクラスに乗ったことのない私だが、たぶんそうだと思う。
しかしながら、飛行機や新幹線の発達により、時間のかかる寝台車はどんどん減っているようだ。
このサンライズ出雲も、このときの上下線の乗車率を見ると、いずれそういう日が来るような気がする。
こういう風情あるたびの機会がなくなるのは残念だが、そういう私も普段の旅行や帰省では、飛行機を利用する機会がほとんどなので偉そうなこともいえない。
最近、東北新幹線が青森まで延びるというニュースを聞くが、北へ向かう寝台車も、この先厳しくなるのかもしれない。
私は鉄道のことはまったくもって知識がないので、頓珍漢な発想かもしれないが、この先、新幹線が北海道から鹿児島まで完全につながったら、新幹線の寝台車なんてどうだろう？
300km/hとは言わないまでも、200km/hくらいで走行すれば今の技術ならそんなに揺れず快適に走行できる気もするし。
けど、日本の端から端まで移動する用のある人なんて、そうそういないか、とも思ったりするし。
夏休みとかの季節限定とかでも、おもしろいとおもうのだが。
その前に、新幹線って、全部つながってるんですかね？
東北新幹線と東海道新幹線は、どちらも東京が始発になってるということは、相互乗り入れは無理？
山陽新幹線と九州新幹線は、そのまま乗り入れて運行する列車もある予定と聞いたような気がするが。
すみません、最後は素人の戯言でした。
2010-07-11 18:21
nice!(21)
コメント(20)
トラックバック(0)
車を持ってからは、電車の旅もしなくなりましたから、寝台はなかなか…久しぶりにそういう旅もいいなあと感じました。
子供の頃、青函トンネルが完成したら北海道に新幹線が来る！と言われたものですけど、まだですねぇ。
by めぎ (2010-07-12 04:00)
めぎさん、コメント & nice! ありがとうございます。
北海道新幹線は、2019年までに札幌まで造る計画のようです。
あと10年くらいですね。
ヒロさん、ぶりぶりにゃんさん、ほりけんさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2010-07-12 07:47)
お疲れさまでした。
寝台車から車窓を眺めるのは贅沢な時間の使い方だと思います。
（寝台車に限りませんが、新幹線ではなく在来線がいいですね。）
新幹線の寝台列車は、山陽新幹線の博多開業時に構想があったらしいのですが、保線作業の時間確保のために実現しなかったようです。
by Lionbass (2010-07-12 11:26)
キレイですねぇ・・・。
いいなぁ、前にも書きましたが、
寝台列車は旅行に特別感があってダイスキです。
窓の向こうの流れる景色をずっと見るのが好き。
天候に関わらず（笑）あきることはありません。
ガタガタ揺られて眠りにつくのも好き。
今の時代、時間の早さがばかりが重要視されているから、
なくなってゆくのかなぁ。
忙しいニッポンだけど、でも、みんな、
いつもいつもそんなに1分1秒を争わなきゃいけないのかしら？
なんだか寂しくなっちゃいます・・・。
by きむたこ (2010-07-12 14:14)
満天の星空を眺めながらの旅なんて素晴らしいですね。
私が住んでいるところでは星が何個見えるか、位なので
旅先で星空を見れた際はいつまでも眺めていたくなります。
by フェイリン (2010-07-12 16:20)
最後に乗った寝台車はドイツかな、なかなか寝台車に乗るほどの旅は
最近していないのでやはり憧れますね。
急ぐ旅よりのんびりの旅がいいと思うので寝台車はいつの時代にも
あって欲しいと思いますね。
by いっぷく (2010-07-12 18:50)
木の雰囲気がとても良い部屋ですね。
豪華でなくても、こうやって清潔な部屋であれば、どれだけ安らげるでしょう。
ステキな体験でしたね。
東海道新幹線と東北新幹線、同じ交流ながら、周波数が違うと聞きました。
ほら、富士川を挟んで、５０Hzと６０Hzっていう、例のあれだと思います。
どちらも大丈夫な電車を作れば問題ないんですが、今はもう会社も違いますしねえ。
by ナツパパ (2010-07-12 20:11)
東北新幹線は、今現在青森県八戸市まで来ています。今年の１２月には青森市までつながります。やっと、青森市まで来ますよ。青函トンネルには新幹線用のスペースがありますから、このあとは北海道までは順調にいくのではないでしょうか。
by ＨＩＲＯＭＩ (2010-07-12 21:56)
Lionbassさん、きむたこさん、フェイリンさん、いっぷくさん、ナツパパさん、HIROMIさん、コメント & nice! ありがとうございます。
Lionbassさん、
保線作業ですか、なるほど。
けど、寝台新幹線の構想はあったのですね。
きむたこさん、
海外の生活を目の当たりにすると、日本のこのせわしなさがいかに普通ではないということを強く感じます。
それは、途上国や新興国だけでなく、先進国と呼ばれる欧米諸国と比べても同様。
例えばドイツと比べても、ドイツはもっとみんなリラックスしてのびのび生活しているように見えるのに、日本人はいつもヒーヒー言ってる感じで。
けど、工業製品の競争力では、同じようなレベルなんですもんね。
フェイリンさん、
私も首都圏に住むようになって、星の見えない空に驚きました。
都心部なんて、夜でも街の明かりは昼間みたいですもんね。
ちまたでは、｢エコ｣とかいう言葉が騒がれていますが、だったらこういうところから取り組んで、星の見える空を取り戻して欲しいと思います。
いっぷくさん、
イギリスって寝台車はあるのでしょうか？
高速交通網が発達してしまうと、島国では絶滅していく運命かもしれないですね。
その点、大陸側だとこの先も生き残っていけると思います。
ナツパパさん、
とういうことは、東海道新幹線は富士川より東側も60Hzなのでしょうか？
それだけでなく、このサンライズが走る東海道線のように両方の周波数帯をまたぐ路線も60Hzかな？
HIROMIさん、
新幹線は、'20年頃には札幌まで延びる計画だそうですね。
津軽海峡の下を200km/h以上で走る鉄道って、私が子供の頃の｢未来の世界｣の話が実現するみたいで、ワクワクしてきます。
haruさん、toraneko-toraさん、佐々木さん、しかさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2010-07-14 08:02)
おお！寝台車ですか！いいですねぇ~！
私は乗ったことないんですよ！
とってもゆったりできそう(^^♪
星空も見れるなんて素敵ですね！
by いとお (2010-07-14 10:26)
いとおさん、コメント & nice! ありがとうございます。
この車両は、窓が上のほうまでラウンドしてきているので、空も見えやすく、この日のように天気がいいと星もよく見えました。
c_yuhkiさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2010-07-15 07:48)
ハイボールとCheezaの組み合わせ、私の好みです（笑）
新幹線の寝台列車で日本横断（縦断？）、いいアイディアだと思います。
by ベアトラック (2010-07-15 11:48)
ベアトラックさん、コメント & nice! ありがとうございます。
新幹線の寝台車は、詳しい方が解説されている通り、実現には障害が多そうですね。
残念！
by YAP (2010-07-16 07:34)
なるほど、B寝台個室と言っても、いくつか種類があるんですか。
室内も清潔そうだし、これならゆっくり電車の旅ができますね。
by basashi (2010-07-18 06:01)
こうやって見ていると寝台列車もいいですね。
もっとクラシカルな感じかと思ってましたが
結構最新な感じなんですね。
by りゅう (2010-07-18 08:08)
basashiさん、りゅうさん、コメント & nice! ありがとうございます。
basashiさん、
この他にも、二人用の個室とかもあり、旅の構成人数により、いろいろ選べます。
りゅうさん、
寝台車も時代とともに変化しているようです。
ほんとにホテルの部屋のようです。
by YAP (2010-07-18 10:53)
旅先で見る星、大好きなんです～。いいなぁ～。
寝台車がだんだん少なくなってるのは、なんとも寂しい現実ですよね。
by いさ (2010-07-19 01:14)
いささん、コメント & nice! ありがとうございます。
今住んでいるところでは、どんなに晴れてても金星くらいしか見えないので、星がたくさん見えるところは思わず見入ってしまいます。
by YAP (2010-07-19 07:46)
寝台車はロンドンヴィクトリアでオリエント急行で見たことありますが、他には見てないですね、日本ほど細長い国じゃないのでいらないかも。
by いっぷく (2010-07-19 11:15)
いっぷくさん、コメントありがとうございます。
イギリスは日本よりも短いですから、需要はないかもしれないですね。
ドーバートンネルって、ユーロスターだけじゃなく、一般の線路(在来線っていうんですかね？)もありませんでしたっけ？
大陸側の都市と結ぶ寝台車というのも、おもしろい気がします。
Jalanaさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2010-07-21 08:05)