三度目のアメリカ出張 デス・バレーその2 災害と満開の花 [アメリカ出張]
デス・バレーの景色を紹介する前に、この話題に触れないわけにはいかない。
デス・バレーは、2年前に激しい豪雨に見舞われて、壊滅的な被害を受けた。
南北200kmにも及ぶ国立公園は完全に周囲の街から孤立し、敷地内には200人が取り残され、2人が亡くなるというひどいものだった。
私はそのときフェニックスにいて、1週間後にデス・バレーへ行く予定だったが、もちろんキャンセルになった。
ファーネス・クリークの入口の看板に、そのときの写真が掲載されていた。
まるで戦争の痕のような、想像をはるかに超える悲惨な状況だった。
今はほぼ元の状態に戻っているが、災害からの復興は言葉では表せないほど大変だったと思う。
その中で、興味深かった写真が。
ブッシュみたいなのしか植物が育たない乾いたこの土地に、災害の次の春、たくさんの花が咲き誇ったらしい。
土深く何十年も眠っていた種が、大雨によって発芽し、花をつけたそうだ。
そのとき咲いた花の種は、今また、いつ来るかわからない大雨を待ちながら地面の下でジッとしているのだろう。
災害の影で、なんとも皮肉なファンタジーだ。
次回、ようやくデス・バレーの景色を紹介します。
なんという生命力でしょうか。
ひたすら感心してしまいます。 下の写真にあるのはまるで花畑ですね。 これらが枯れる時そこはまたいつもの土漠と化すわけで、種は何年も繰り返し日光に晒され雨を待ち続ける…。 信じられないですが現実なんですね。
そういえば、中東も年に１～２回雨が降ります。 その時だけは俄かに緑が広がるのを目撃したことがありました。 写真撮ってなかったのが惜しいです。
by 炎遊人 (2006-10-03 22:54)
なんという皮肉でしょう・・・と同時に自然の生命力の強さにびっくりです。この大雨災害も地球温暖化によるもの？だと思うと、咲き誇るきれいな花々を見られるのは嬉しいけど、災害被害を見るとなんともいえないですね・・・
by こきさんじ (2006-10-04 04:52)
炎遊人さん、こきさんじさん、コメント & nice! ありがとうございます。
炎遊人さん、
花たちの生命力ってすごいですね。
不謹慎かもしれませんが、ちょっと感動しました。
中東でも、同じようなことがあるのですね。
こきさんじさん、
この写真を見るのは、なんとも複雑な気分でした。
自然の大きさ、強さ、怖さを感じさせられました。
ザッキーさん、くっさめさん、きむたこさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2006-10-04 08:10)
こんにちは。
お恥ずかしながらこの2年前のデスバレーの惨事を知りませんでした。日本の終戦記念びではありませんか・・・。2004年と言えば、アメリカに住んでました。。ここは元々、水の底だった所ですよね。。海抜がアメリカ一低い場所、名前が出てきませんが。あの乾燥しきったデスバレーにピンクのお花とは想像できませんね。。貴重なお写真を有難うございます。又是非行きたいと思っているので、それまでこのお写真があると良いなあ～。
by Zunko (2006-10-04 12:02)
Zunkoさん、コメント & nice! ありがとうございます。
最も低い場所は、バド・ウォーターですね。
たぶん、次回に紹介できると思います。
ちなみにこの写真は、ビジターセンターの隣のファーネス・クリーク・ランチの鳥居みたいな門の、売店やレストランがある側の柱の裏にありました。
by YAP (2006-10-05 08:03)
そんなことがあったんですね。
何も知らない私にしたらホントびっくりです。
その災害のおかげで発芽したものもあるとは
生命力の強さに驚きました。
by nanako (2006-10-05 08:56)
雨で一斉に花。
アフリカかなんかの映画で見た記憶が。
初アメリカ。ヒューストントランジット中です。
by トリバン (2006-10-06 06:19)
nanakoさん、トリバンさん、コメントありがとうございます。
nanakoさん、
体調良くなったのですね。良かったですね。
自然の生命力って、私たちの想像をはるかに超えていますよね。
このときは、フェニックスもけっこうな雨が降って、私も到着が数時間遅かったら、飛行機がスカイハーバーへ着陸できずに、他の空港へ行かされるところでした。
トリバンさん、
そういう映画があったのですね。
ほんとにそのまま映画になりそうな話ですもんね。
ヒューストンですか。
未知の土地です。
お気をつけて。
by YAP (2006-10-06 07:55)