SSブログ

二度目のドイツ出張 ポルシェミュージアム その2 [ドイツ出張]

090207_330_PORSCHE_Museum.JPG 

世界トップレベルのスポーツカーを生産するポルシェの歴史は、モータースポーツとともにある。
数ある展示の半分くらいは、そういうレンーシングマシンだった。
その中から、私の趣味でいくつかのマシンを紹介する。

 

090207_130_PORSCHE_Museum.JPG

ポルシェのモータースポーツは、このマシンから始まった。
‘50年のル・マン24時間レースに参戦した356 SLクーペ。
特徴は、空気抵抗を減らすためにタイヤを覆ったフェンダーと、フロントボンネットを留める革のベルト。




090207_077_PORSCHE_Museum.JPG

‘69年のタルガ・フローリオに参戦した、908/02スパイダー。
908は、クーペボディでル・マン24時間にも参戦。




090207_227_PORSCHE_Museum.JPG

その908の後継モデルとして、世界中を席巻した917シリーズがずらり。なんとも壮観。
ル・マン24時間はもちろん、日本のモータースポーツ黎明期にも大活躍した。




市販車の911ターボ3.0(930ターボ)は、'70年代後半、当時の競技車両規定で純レーシングカーに姿を変えた。

090207_249_PORSCHE_Museum.JPG

その930ターボをグループ5規定で改造した’77年モデル、935 “Baby”。




090207_145_PORSCHE_Museum.JPG

同じく930ターボをグループ6規定に改造した’77年モデル、936/77スパイダー。




090207_174_PORSCHE_Museum.JPG

ポルシェのレース史上、最も成功したといえるマシン、962C。
ル・マン24時間での7度の総合優勝を始め、ヨーロッパ、北米、日本のグループCレースでも圧倒的な強さを誇った。
なによりすごいのが、この強いマシンが、各国のチームに「市販」されていたこと。
予算が限られているプライベートチームでも、このマシンを購入すれば一線級の競争力を持つことができた。




090207_168_PORSCHE_Museum.JPG

グループC規定車の展示ではこんな展示も。もちろん、写真の上下を間違えているわけではない。
レーシングカーは遠心力がかかるコーナーでも高速で走るために、空気によるダウンフォースという下向きの力が発生するように車体がデザインされている。

090207_169_PORSCHE_Museum.JPG

この956では、321.4km/hに達すると、車重以上にクルマを縦方向に押し付けるダウンフォースが発生し、理論上は上下が逆転しても上の壁に張り付いて走ることができるとのこと。




090207_197_PORSCHE_Museum.JPG

マクラーレンMP4/2。
ポルシェはF1でも活躍している。
マクラーレンと組み、ニキ・ラウダとアラン・プロストのドライブにより、3度のワールドチャンピオンに輝いている。




090207_294_PORSCHE_Museum.JPG

そして、最新のレーシングマシン、RSスパイダー。
アメリカン・ル・マンシリーズで上から2番目のクラスに参戦しながら、ときには上のクラスをも抑えて総合優勝を果たすほどの活躍をしている。




090207_295_PORSCHE_Museum.JPG

この角度から見るとよくわかるが、規定上は2座席のオープンスポーツプロトタイプだが、フォーミュラカーにタイヤを覆うフェンダーをつけただけだという表現の方が適切な気がする。



前回記事に続き、今回も自分の趣味で暴走してしまいました。

メルセデス博物館ほどの規模や派手な展示はないが、それでも展示車両の数はかなりのもので、私のようなスーパーカーブーム世代には、こちらのポルシェ博物館の方が魅力的だった。
ここは、強くお奨めできる。


nice!(12)  コメント(11)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 12

コメント 11

junko

全部・・・高精度なミニカーに見えてきちゃいました・・・。
特に、横一列に並んでる写真と、最後の黄色とオレンジの車・・・。
DHLなのにオレンジ??
DHLさんのカラーって赤じゃなかったでしたっけ??って
関係ないのかな??
by junko (2009-02-26 21:47) 

hideyuki2007y

こんなに沢山のポルシェレーシングカーを一度に見られるなんて、すごいですね。もしドイツに行けたら是非立ち寄りたいところにリストアップしました。
by hideyuki2007y (2009-02-26 22:58) 

トリバン

962C、懐かしい限りです。
あの頃って、このグループC、に加えF2やGCシリーズ等々、国内も盛り上がっていた記憶が。
逆にF1等の本物が来て、国内盛下がったような。
まるでベースボールのよう?
by トリバン (2009-02-27 01:01) 

めぎ

たくさん展示されてるし、見に来ている人も多いですね。
by めぎ (2009-02-27 07:04) 

ナツパパ

わたしが中学生の頃熱中した車もありました。
行ってみたいなあ。
by ナツパパ (2009-02-27 09:13) 

YAP

junkoさん、hideyuki2007yさん、トリバンさん、めぎさん、ナツパパさん、コメント & nice! ありがとうございます。

junkoさん、
マクラーレンのマルボロカラーもそうなのですが、DHLも赤ではなくオレンジでした。
以前、テレビで映したときに鮮やかな赤に見えるようにオレンジにしているという話を聞いたことがあります。
そのまんまの赤だと、テレビに映ったときに暗く映るそうです。

hideyuki2007yさん、
さすがに見応えあります。
ここはぜひとも訪れていただきたい、一押しスポットです。

トリバンさん、
あの頃はF1だけでなく、モータースポーツバブルと言っていい時期だったと思います。
今はちょっとしぼんできましたね。
時代背景もあるのでしょうけど、寂しいです。

めぎさん、
オープンしてまだ1週間でしたから、人は多かったですよ。
行くのなら、朝の早い時間(9時オープンのようです)がいいと思います。

ナツパパさん、
旧いクルマから新しいクルマまであるので、すべての年代の方が楽しめると思います。
熱中した若かりし頃を懐かしむのもいいですね。

きむたこさん、りゅうさん、toraneko-toraさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2009-02-27 19:12) 

Jalana

ダウンフォースの話し面白いです。
ものすごく長いパイプを作って、その速度で走っていれば
パイプの中を自由に動ける・・・理論的には・・・。
しかしその速度でハンドルを切るのは勇気がいりそうです。
by Jalana (2009-02-28 21:54) 

YAP

Jalanaさん、コメント & nice! ありがとうございます。
そのパイプの中を走る分には、すごい高速ですので、ハンドルを切るのもコブシ半分くらい動かせば十分そうですね。
by YAP (2009-03-01 15:08) 

YAP

nackさん、whitesoxさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2009-03-04 07:50) 

きょうパパ

ドイツの博物館はどれも素晴らしいものが多いですねぇ。ポルシェだけでも、展示の厚みがまるで違います・・・。凄い!
by きょうパパ (2009-03-07 16:53) 

YAP

きょうパパさん、コメント & nice! ありがとうございます。
ここは見応えありますよ。
子供の頃にあこがれた気持ちがよみがえってきました。
by YAP (2009-03-07 19:11) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

JAL 日本航空 特便割引

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。