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二度目の転職 その15 引継ぎ [転職]

私が退職する時期は、ちょうど担当していたエンジンの開発が終了する頃だった。周りへの影響を最小限にするという意味でも、最もいいタイミングだった。

開発時の全評価結果をまとめ、親会社のエンジニアに報告するのが最後の大仕事だった。ある程度有休を消化しながらのんびり過ごす人が多いのだろうが、残念ながらその余裕はなかった。

開発終了とはいえ、ほんとにすべて終わるわけではない。工場で試作したエンジンの性能確認や、次期エンジンの先行評価(今手元にあるエンジンに開発用パーツを組み込んで行なう)と、仕事は続く。

その頃、私は、年明けに自チームに移動してきた入社3年目くらいの若手(以下B君)に仕事を教えながら一緒にやっていた。私の仕事はB君が引き継いでいくことになる。

入社3年目といえば、ある程度仕事の流れが理解できるようになる。一人で任されるような仕事もできてくる頃だ。しかし、まだまだ知識と経験が不足していて、仕事を任されることへの不安も大きくなる頃だ。自分がそうだったからよくわかる。ましてや、一緒に仕事をしていた年長者がいなくなるというのは、さらに不安だろう。

私はB君に対しての日課として、夜仕事が終わるときに、エンジンに関する簡単な質問を宿題として与え、翌朝答えを聞くようにしていた。「夜に問題を与え朝に答えを聞く」というのは、技術書で調べる時間を与えず、自分の頭の中で理屈を考えさせる、という癖をつけてもらいたいためだ。

仕事で直面する問題は、どこにも答えが書いてないような現象が多い。それを自分の知識や経験と照らし合わせて理論的に答えを出すことが必要になるためだ。(もちろん技術書で正しい技術を理解することも必要。)

引き継ぐべき仕事の内容を、文書で残すようにすることはもちろん、ベンチでのテストも一緒にやった。そうして、手順・ノウハウや安全上の注意点をできるだけ生々しく伝えるようにした。

最後に、B君に次のことを言った。

1.いつも誰かに説明できるよう、考えをまとめる習慣をつける。
2.仕事の納期を常に意識する。
3.今日できることは今日中にやって、日程に余裕を作っていく。
4.明日でもいいことは明日に延ばし、残業を減らす。
5.仕事の優先順位を考え、上記3と4を混同しない。
6.仕事を楽しむ。

ずいぶん偉そうだが、実は、これらはすべて私が常々上司から言われ続けていながら、実践できていないことだ。つまり、B君を通して、自分自身に言い聞かせたのだ。

***********************************************************

こうして、無事に円満退職し、新しい会社へと移って行ったのでした。

最後にこのときの転職活動のまとめを書きたいのだが、その前に、「二度目の転職 その後」を書いて、後へつなげる。

 

 次回予告;安全靴

 


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二度目の転職 その14 勤務先への意思表示 [転職]

本当に気が重い。

初めての転職のときにも触れたが、誰に最初に伝えるか、間違えてはならない。
普通は、直属の上司(管理職)に告げるべきだが、この会社、チームのリーダー(係長格)の権限がかなり大きく(目標管理の評価もやる)、普段から近くで接しているため、このリーダーに最初に伝えることにした。
いつもより少し早く出社し、予約しておいた会議室に来てもらった。

優柔不断な態度を見せず、自分の気持ちが固まっているということを伝えなければならない。

私「会社を辞めます。」
リーダー「・・・。(少し驚いた表情で)そうか、わかった。一番大きな理由だけ教えてくれ。」
私「今の会社の経営状態に不安があって、そういう中でモチベーションを維持していくのが難しくなったので決意しました。」
リ「わかった。今後の日程とか、また機会を作って相談させてほしい。」

大量の退職者が出た直後ということと、もともと私が転職してきた人間だからか、特に引き留められることはなかった。

次に、課長に声をかけた。
最初に言われること、聞かれることはまったく同じだ。ひとつ、違うことを言われた。
「やっぱりここの空気は合わなかったか?正直に答える必要はないけど、働き甲斐のある職場を作ってやれなかったってことだろうなあ...」
こんな風に言われると、何も答えることができなかった。たしかに働きやすい環境を求めて、上司であろうと改善すべきところがあれば遠慮なく発言していたし、議論もしてきた。そういう態度からこう思われたのだろう。

なんともつらい時間ではあるが、何も言わずに退職することはできないのでしかたない。

数日して、チームのメンバー、所属先全員へも伝えられた。

もちろん、技術的にしっかり育てて、鍛えてもらったので、感謝の気持ちは強くある。残りの期間も、円満退社に向けて恩返しの気持ちで働いた。

 

次回予告;無事故継続日数

 


 


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二度目の転職 その13 意思決定 [転職]

忘れた頃にやってきた、自動車メーカXからの面接の案内。
もう、ほとんど自動車部品メーカYへ心を決めていたので、辞退することにした。
技術的には優れている会社だと思うが、なんとなく、その会社のクルマが好きではなかったということもあったし、今さらという気持ちは拭えなかったので。

大手人材バンクAに、自動車メーカYへ行く意思を伝え(こういうときは必ず間に入ってくる)、同時に、自動車メーカXを辞退することも伝えた。

次は、最も嫌な勤務先への意思表示だ。
数日前に大量の早期退職者が去って行った直後なだけに、気が重い。

 

次回予告;4S (Sってなんだ?)


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二度目の転職 その12 2次面接 [転職]

自動車部品メーカYの1次面接の約1週間後、役員向けの2次面接の案内が届いた。この頃になると、大手人材バンクAはほとんどノータッチで、存在感はまったくなくなっている。

最初の転職のときは、役員向けの面接も同日にあったのだが、こうして日を改めて設定されると、どんな話をするのだろうと疑問が浮かぶ。
とりあえずは、1次面接と同じような準備をしておけば間違いはないだろう。

日時の指定は平日の夕方だったので、1次面接のときと同じく有休を1日取った。

面接官は、入社したら配属される予定の部署の事業部長と、人事部長だ。

正直に白状すると、このときの面接内容はまったくと言っていいほど覚えていない。たぶん、自分の経歴の自己紹介はしただろう。どういう仕事ができるかも話しただろう。しかし、面接の20分間、ほんとに空白になっている。
こういうネタで書いておきながら、まったく参考にならなくて、読んでくださっている方々に、申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
言い訳をさせていただくと、1次面接で職場の上司からOKが出た時点で、ほぼ内定であり、その後は役員の前で、よほど変な発言をしない限りは大丈夫のはずだ。

面接の後、別室へ連れて行かれて、適性検査なるものを受けた。
簡単な(と言われていたが、意外と頭を使った)国語と算数のテストと、性格診断テストみたいなのだった。その性格診断は質問が150問くらいあり、はい、いいえ、わからない、の3択で回答するのだが、中には、
「周りの人間が自分を陥れようとしていると感じる」とか、
「私は人より運が悪いと思う」とか、
「この先自分の人生は暗いと思う」とか、
とんでもない質問もちりばめられていた。
こういうのにすべて「はい」と答えると、どのように診断結果が出るのだろうか?少し興味のあるところではある。

すべて終了したのは、19:00頃。外はもう真っ暗だった。
新幹線に揺られ、帰宅したのは23:00頃。翌朝、会社の同僚たちに悟られないよう、ふつうに出社した。

まもなくして、その年の3月31日を迎えた。
早期退職希望者の方々が退職する日だ。うまくいけば、このドサクサに自分も紛れてしまおうと動き始めたのだが、わずかにタイミングをはずしてしまった。

その日から数日して、自動車部品メーカYから内定の通知が届いた。
ちなみに、その翌日か翌々日、すっかり忘れていた(と言うより、書類で落とされたとばかり思い込んでいた)自動車メーカXから、書類審査合格と面接の案内が大手人材バンクAを通じて届いた。

 

 

次回予告;KYT


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二度目の転職 その11 1次面接 [転職]

さあ、面接だ。

面接官は、入社することになった場合、私の配属予定先の部長と次長。いずれ上司になるかもしれない人たちだ。
あと、人事の採用担当の人が、横でメモを取りながらじっと座っている。

面接で質問に答えるポイントは、聞かれたことだけ簡潔に答えること。
質問が自分の得意分野だったりすると、答えた後に、勝手に自分の知っていることを付け加えて話し始めたりしがちだが、それが相手の聞きたいことかどうかはわからない。もし、もっと掘り下げて聞きたいと思われるなら、その旨続けて質問されるはずである。
面接の時間は限られているので、時間を有効に使うためにも、無駄になるかもしれないことを自分から話してはいけない。

自己紹介で、自分のこれまでの経験を一通り説明した後、質疑が始まる。
エンジン本体の開発をやっていたということで、この会社の事業からすると、エンジンの制御関係での採用となるはずだ。
質問はその点に集中してきた。

制御系の開発経験はあるか?
MatlabやSimlink(技術系解析ソフトの名前です)の経験はあるか?
会社としてシミュレーション技術に力を入れようと考えているがどう思うか?
等々

はっきり言って、ハードの仕事をしてきた身にとっては、ほとんどチンプンカンプンである。Matlabなんて、「初めて名前を聞いた」って正直に言ったくらい、それくらい言っていることがよくわからない。
まあ、知ったかぶりは後で困ったことになるので、本当のことをきちんと話すしかない。

こっちからもいろいろ聞いてみる。
自動車メーカとの仕事の進め方、協力体制は?
現在開発中で力を入れている分野は?
社員の勤務状況は?
自分が入社した場合、具体的にどういう仕事をすることになるのか?
等々

この会社、あくまでも自動車メーカとは技術的に同等の立場で、客とサプライヤの関係というよりは技術パートナーであるとのこと。社員も夜遅くまで仕事に集中している。技術には自信があるので、仕事が増えすぎて少し困っている。
と、景気のいい話しか聞けない。話だけ聞いていると、非の打ち所のない優良職場で、経済誌に紹介されているような褒め記事もまんざら嘘ではなさそうだ。
ここに入社したいという気持ちがどんどん高まっていった。

時間が来て面接は終了。1週間後くらいにこの日の結果が大手人材バンクAを通じて連絡されるということだった。

悪い話はひとつもなかったので、結果を聞く前に、私は既に舞い上がっていた。こういう優良企業で働きたいと。
実は、この面接もけっこうな失敗だったのである。

 

次回予告;ヒヤリハット


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二度目の転職 その10 1次面接へ出発 [転職]

いよいよ1次面接の日がやってきた。ある年の3月上旬のことである。
応募先企業である自動車部品メーカYまでは、新幹線と在来線を乗り継いで、片道4時間くらいかかる。時間の指定は14:00からということで、日帰りできるので、有休は1日使うだけですむ。

出発時刻はふだんの出勤時間帯に近いし平日なので、駅で同僚に見られたりしないよう、けっこう注意した。

初めての面接のときもそうだったが、行きの新幹線の中は落ち着かない。自分の頭の中で柱となる考えは固まっているので、面接に向けて改めて思い直したり考えたりしないようにと意識した。ただ、ぼんやりと外の景色を眺めながら。

在来線に乗り継いで、最寄り駅で降車。
もしかするとこの街に住むかもしれない、と思うと不思議な気がする。

時間的にかなり余裕があったので、自動車部品メーカYの正面門近くにある喫茶店で昼メシをとることにした。
周りの客は、取引先企業の人たちだろう。午前の打合せが終わって、やれやれという感じの人、午後からの打合せに向けて資料を熱心に見ている人、様々だった。

面接の内容は次の機会に。

 


次回予告;インターロック


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二度目の転職 その9 面接の準備 [転職]

この時点での各応募先企業の進捗状況はこちら

自動車メーカWとZが候補から外れた(正確には片方は落ちた)ので残りは2社だが、自動車メーカXは未だ音沙汰なし。その時点での興味は、自動車部品メーカYの方が強かったので、そちらに注力することにした。

この自動車部品メーカYは、かなり規模の大きな会社で、ビジネス雑誌や経済ニュースにもたびたび取り上げられる優良企業、こんなところで働けることはすばらしい、と思う人が多いであろう企業だった。思わせぶりな表現はとりあえず置いておく。

当時、私は電車通勤だった。来るべき面接に向けて、電車に乗っている片道30分の時間に、毎日せっせと面接の準備をしていた。
定期的に配信される転職関係のメールの記事から、面接の受け答えで注意すべき内容、自分をアピールするポイント、入社後の処遇についての具体的な交渉の仕方、等々、面接で役に立ちそうな記事をピックアップし、それを自分なりの解釈で修正・追記し、携帯しやすいようA5サイズ数枚にまとめた。
これを通勤電車の中でしっかり読んで自分のものにし、面接で予想されるあらゆる質問に対応できるように自分の目指すキャリアを、漠然としたものから具体的な形にしていった。典型的なQ&Aの丸覚えでは絶対にボロガ出るだろうから。

そして数日後、面接の日時の連絡があった。

 

 

次回予告;2-6-2の法則


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二度目の転職 その8 英文職務経歴書 [転職]

その頃、別の人材バンク(以下Cと呼ぶ)から、外資系の自動車部品メーカが私の履歴に興味を持ってくれたので、英文の職務経歴書を提出してくれないかという連絡があった。その外資系部品メーカにはまったく興味がなかったのだが、英語がさっぱりダメな当時の私にとって(今は少しはましになりました)、「英文で職務経歴書を書く」という行為そのものに酔ってしまい、書いてみることにした。

英文であろうと、職務経歴書の目的は和文のときと同じで、要は自分のキャリアを事前に知ってもらうための書類だ。履歴書と兼ねてこれ1枚という場合が多いようだ。
フォーマットは完全に自由だということだが、常識的なこととして和文に対して注意すべき点は、以下の2点。

- 最近のものから順に、時間をさかのぼるように書く。
- 家族構成、生年月日、信仰、等のプライベートなことは書かない。

新しいものから書くというのは、「今の自分の経験や能力がこれくらいであって、そこに達するのにこういうキャリアを積んできました。」という考え方だろうと思う。結論が最初に来る、いかにも欧米らしい発想だと感じた。
プライベートなことは書かないというのも、仕事に関係のないことで余計な情報を入れるなということだろう。特に宗教を例にとると、欧米では同じキリスト教でもカトリックやプロテスタントとかあったり、イスラム教徒も多い。過去の歴史をさかのぼると、宗教上の対立が戦争まで引き起こすくらいだから、それだけ深い信仰心があるのを理解し、個人の自由としているのだろう。未だに「趣味」を記入する欄がある日本の履歴書とは対照的だ。
語学スキルとしてTOEIC(また後日この話題には触れます)のスコアを入れておくべきと思い書いたが、400点台の数字を外資系企業に提出する英語文書に記入するのは、少々恥ずかしいものがあった。

提出後、人材バンクCから、先方も興味を持ってくれているので面接を受けないかという打診をもらったが、行く気もないのに受けるのは失礼だし、何よりも英語でされるかもしれない面接を受ける度胸がなく、お断りした。

その後、その企業は日本での事業がうまく拡大できなかったようで、規模を大幅に縮小した。人員もかなり整理したらしい。結果的に、行かなくて正解だった。

 

 次回予告; 残業の話

 


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二度目の転職 その7 面接辞退 [転職]

大手人材バンクAを通じて書類を送っていた自動車メーカのうちのひとつ(以下自動車メーカWと呼ぶ)から書類審査通過し面接の案内が来たことは、以前書いていた。
その時点での本命企業の書類審査回答待ちでいったん辞退していたのだが(その本命は結果的にボツだったが)、再度面接に来いという案内が大手Aを通じて打診された。

あいかわらず、面接の日時から採用内定に至った場合の入社手続きの日程まで一気に提示してきている。しかも、中途採用は今回の案内でいったん打ち切るというのだ。あまりにも慌しく、ここまであせらせられると、なにか裏の意図を感じてしまう。
その時点での応募した4社の状況は以下のようなものだった。

大手人材バンクAの紹介
- 自動車メーカW 書類審査通過、面接から入社手続きまでの日程提示(かなりの短期)
- 自動車メーカX 音沙汰なし
- 自動車部品メーカY 書類審査通過、面接の日程は後日連絡もらう予定

人材バンクBの紹介
- 自動車メーカZ 書類審査不通過

本命企業の自動車メーカZで失敗した職務経歴書を全社に提出済みだったが、とりあえず二つは書類審査を通過することができた。

自動車メーカWが提示してきた日程だと、内定をもらえたとしても、もうひとつ書類審査に通った自動車部品メーカYの面接を受ける前に決断しなければならない。自分の中での優先順位では、Wは応募4社中最も低く、たとえ内定をもらえたとしても、Yの面接を受けずして行くという決断はないと考え、前回同様辞退することにした。

なんだか、もったいない気もするのだが、多くの早期退職者が去っていく前の慌しい社内状況の中で、遠方にあるW(2日は有休取得が必要)を訪問する理由はないと考えた。これは後から考えても正解だったと思う。

 

次回予告;後輩の話


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二度目の転職 - その6 - 職務経歴書の失敗(2) [転職]

本命企業から書類審査で落とされた話は前回した。その続き。

まずは、人材バンクBの担当者に、先方から聞いたNGの理由を質問した。もらったメールには書類選考段階で落ちたということしか書いてなかったので。
「このレベルのエンジニアなら社内にいくらでもいるので、わざわざ中途で採用する必要はない。」
ということだったらしい。経験者ということで面接だけでも受けさせようという意見は社内でもあったらしいが、結論はこの通りだった。

この理由を教えてもらいすぐに自分のミスに気づいた。間違いなく職務経歴書の内容だ。
どこの大学を出ているかなんてほとんど関係ない、というのは自動車業界ではどの会社でも同じだろうし、そのほかに履歴書に書かれている内容でわかることなんて、あまりない。だとすると、判断のポイントは職務経歴書しかない。
この中に、自分のしてきたことを淡々と書いたが、自分の強みをアピールするという点が完全に抜けていたのだ。

これも繰り返しになるが、私は職務経歴書を大手人材バンクAと同じ系列の技術者向け転職情報誌の記事を参考に書いた。これがダメだったのだ。実際、そこに載っている参考例を見てもあまり魅力を感じない。もし私が人事の採用担当者だったら、見本にあるような職務経歴書を見ても、何も興味をそそられないだろう。

自分をアピールすることを強く意識しながら、職務経歴書の修正、というよりほとんど書き直しをした。
- 自分の所属部署、その規模、自分の担当業務
- 仕事内容をより具体的に(どういう知識や経験を積み上げてきたか)
- その仕事の中で、どういう成果を得て、組織に貢献したか
具体的な数値で成果を書ければ客観性もありベストなのだが、機密的なこともあってあまり書けないため、抽象的な表現にならないことに気をつけながら書いた。

修正した職務経歴書を人材バンクBに再提出した。すぐに担当者から返事が来た。
「修正後の職務経歴書は、レベルが格段に向上した。自分も(私の)職務経歴書の提出前に、自己アピールの不足という点で不安があった。その迷いがありながらも企業側にそのまま送ってしまった。こんなことを後から会員に伝えるなんて、コンサルタントとして失格だ。」

「送る前にそう思っていたなら最初に教えてもらえれば」、という気持ちもないではないが、そもそも書いたのは自分自身だ。人材バンク側に責任を転嫁することはできない。まあ、自分の力で失敗に気づくことができたし、これも勉強になったということで無駄にはならない、と考えることにした。

それよりも、大手人材バンクAを通じて3社に提出している職務経歴書は元のままだ。できることなら差し替えたいが、時既に遅し。同じように書類で落ちたときに考えることにする。

皆さんも私のような失敗をしないために、職務経歴書はできるだけ自己アピールすることを意識した方が良いと思う。具体的であればあるほど、相手にもわかりやすいと思う。日本人が美徳とする謙遜、遠慮はある局面では不利になる。ただし、くれぐれも嘘の記述や大風呂敷を広げないように。後で必ず困るので。 

 

次回予告;久々の仕事ディープネタ デブコンとリューターとシリコン


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