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初めてのドイツ出張 ドイツの自動車事情 [ドイツ出張]

ドイツでの足は、このフォード・フォーカスC-MAX
当然のようにMT、当然のようにディーゼル。
そう、欧州ではディーゼルのシェアが伸び、ほぼ半分のクルマがディーゼルだ。
このフォーカスの1.6Lディーゼルターボエンジンは、昔のディーゼルほどのうるささや排ガスの汚さはもちろんないものの、最新の高性能クリーンディーゼルでもないので、乗り味はけっこうもっさりしている。
室内への遮音はきちんとされているが、窓を開けるとディーゼル特有のノイズが気になる。
けど、やはり燃費は秀逸。滞在中の平均で、20km/Lを超える値を叩き出していたと思う。
アウトバーンも走ったが、高速安定性は不安を感じるほどではないものの、正直なところ今ひとつ。
130km/h以上はとても出す気になれなかった。
総合的には、可もなく不可もなく、まあハズレではないなというレベルだった。

2週間やそこら滞在しただけで、それも特定の地域にいただけなので、この国の自動車事情を語れるわけではないが、いちおうその道で働く人間として、気になったことを書きたい。

街中を走るクルマのエンジン音を聞くと、やはりディーゼルが多いことがわかる。
繰り返しになるが、ドイツでも半分を超えるほどのシェアになっているそうだ。
視覚的に目につくのは、コンパクトカーが多いこと。
特にスマートの多さに驚いた。
その他にも、ルポやMINI等、ドイツの誇るコンパクトカーが走り回っていた。

日本でもうすぐ正規販売が開始される、フィアット・チンクエチェントもいた。
日本車でも見かけるのはヤリス(日本名;ヴィッツ)やマイクラ(日本名;マイクラ)のようなコンパクトカーがほとんどだった。
鉄道網が発達しているドイツだが、やはりクルマは日常の道具として必要なのだろう。
その道具を割り切っている潔さみたいなのを感じた。

駐車しているクルマを通りすがりに覗くと、MT車が圧倒的に多いのもヨーロッパならではだと感じた。
日本では絶滅危惧種だというのに。

 

道の走りやすさは、信号や標識は日本と似たような感じで、わかりにくさはなかった。
私が行動していた地域では通勤時の街中でも渋滞はほとんどなく、そういう点では日本よりもストレスを感じず走りやすかった。
歩行者優先が徹底しているので、横断歩道を歩いて渡るときも安心感がある。



ドイツといえば速度無制限の高速道路、アウトバーンが有名だ。
あ、上の写真は同僚のクルマの助手席で移動中に撮影したものです。決して運転中のものではありません。
アウトバーンを走る前の私の勝手な想像では、どのクルマもビュンビュン飛ばして流れに乗るのが大変そうだと思っていたのだが、日本の高速道路と比べても走りにくさはまったくなかった。
たしかに200km/hは超えているだろう速度のクルマもあるが、100km/h程度でのんびり流しているクルマも少なくない。
驚いたのは、追い越し・追い抜きするクルマは、きちんと左車線(追い越し車線)に移動するということ。たったこれだけの普通のことなのだが、秩序がきちんと保たれていると感心してしまう。
路面もきちんと整備されており、もちろん走行は無料だ。
良くないと思ったのは、インターチェンジの形状。


(図はWikipediaより引用)

ほとんどが上の図に示す所謂クローバー型と呼ばれる形状で、インターチェンジを降りるクルマと昇ってくるクルマの動線が同じ車線で重なってしまう。
慣れないとけっこう危険だ。

多くの区間で速度無制限のアウトバーンだが、全線で130km/h以下に制限を設けようという話も議論されているらしい。
速度無制限区間は制限区間と比較して事故が多いことと、環境問題を考えてのことだそうだ。

ここに書いたことはドイツの自動車交通のほんの一部であろうが、何かの参考になれば幸いである。


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初めてのドイツ出張 夜のルードヴィヒスブルク城 [ドイツ出張]

仕事の終わりが早かった日、ルードヴィヒスブルク城の方まで散歩してみた。

きれいにライトアップされている。


あれ?また門が開いている。
めぎさんからいただいたコメントでは、門が開いていれば入っていいということだが、このときはまだそんなこととは知らず...



けど、ビクビクしながらも、また入ってしまった。



夜はまた、幻想的な雰囲気でより荘厳さが増して感じられた。

それにしても、ご覧の様に見える範囲にいる人間は私だけ。
この宮殿を独り占めでした。


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初めてのドイツ出張 ビール! [ドイツ出張]

ドイツはなんと言ってもビール
下戸の私だが毎晩飲んでいた。
あまり詳しくないし種類が多くてよくわからないのだが、ヘーヘ・ヴァイツェンという酵母を濾過してなくて軽く濁っているビールがうまかった。

 

 

といっても、クルマの運転が許される0.3Lのグラス、たまに多く飲みたいと思ったときに0.5L程度だが。

そう、ドイツはビール0.3Lまでなら運転してもいい...らしい。
真偽のほどは定かではないが、会社のドイツ人の誰に聞いてもそう言っていたし、0.3Lのビールグラスには、きちんと0.3Lの量のラインが引いてある。
いや、他の量のグラスにもきちんとラインが引いてあったなあ。

こんなふうに。

ちなみに私はホテルから歩いて行ける店ばかりに行っていたので、合法であろうと飲酒運転はしていないことを強調しておく。

飲酒運転の定義に関しては、ドイツにお住まいのめぎさんや駐在経験のあるきょうパパさんからコメントいただければ幸いです。
(すみません、勝手に指名しちゃいました)


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初めてのドイツ出張 ドイツのウマイモノ(とマズイモノ) [ドイツ出張]

しばらく横道にそれていたが、ドイツ出張記に戻ります。
すでに帰国から2ヶ月近く。
まだ書きたいネタも多いだけに、少し加速させねば。


正直なところ、ヨーロッパの食事にはいいイメージがなかった。
以前の会社で数ヶ月滞在したイギリスはもちろん、料理がおいしいというイメージのスペインでもけっこうはずれがあったので。

そういう先入観を持っていたせいか、ドイツの料理は悪くなかった
一つ言わせていただければ、もう少し塩加減をひかえてもらうとなおいいが。

小さい街に滞在していたため、どのレストランもドイツ語メニューのみ。
毎日、直感で適当にメニューの中の読めもしないどれかを指差して注文していた。

そういうことで、料理の名前はわからないが、おいしかった料理の写真を。

 

 

 

イタリアンレストランがけっこう多く、これはどこも無難だった。

 

もちろんハズレにもけっこう当たった。

 

アイリッシュパブで注文したタイ・スープ。
なぜにアイリッシュパブでタイ料理?この時点で選択ミスがあったかもしれない。
トムヤムクンっぽいものではなく、タイカレーみたいな感じ。
これが恐ろしく辛かった。
スパイシーなのではなく、塩っ辛い。
これを完食したら、間違いなく体調を崩すと思う。
1/3食べたところでギブアップ。
満腹には程遠いはずなのに、その後何も受けつけなくなるほどだった。

 

こちらもなかなかの料理。
これ何に見えますか?
チーズです。
玉ねぎ、トマト、オリーブオイルで飾られたこんなおしゃれチーズを見たのは初めて。
このチーズがまた強烈に塩っ辛い。
半分まで食べてギブアップ。
味はおしゃれじゃなかった。

 

おまけ

ドイツの料理は、他のヨーロッパと違わず量と脂っこさでけっこう胃がもたれる。
そういうときは日本から持参したフリーズドライの日本食を。
シラスの雑炊と野菜のみそ汁。
時々こういうもので腹を休めてやらないと。


今朝、衝撃的なニュースが飛び込んできた。

ソウルのシンボルとも言える、南大門が、昨夜火事により崩壊したそうだ。
放火の疑いもあるとか。
自分が訪れた世界的文化遺産がこういう形で消失してしまうのはかなりショックだ。
ソウル市民、韓国民の方々のショックはそれとは比べものにならないほど大きいだろう。
とにかく残念です。


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初めてのドイツ出張 シュトゥットガルト市内 [ドイツ出張]

メルセデス・ベンツ博物館を後にし、昼過ぎにシュトゥットガルト中央駅まで戻る。

初めて見る外からの中央駅の眺め。
メルセデス・ベンツのスリーポインテッドスターが駅舎の上で誇らしげに回っている。

 

駅前のケーニッヒ通りを過ぎて宮殿前の広場に出ると、散歩中(?)の白鳥が。

 

現在は州政府として使用されている新宮殿。

 

こちらは州立博物館として使用されている旧宮殿。

 

宮殿の横を過ぎてさらに進むと、マルクト広場までクリスマスマーケットでものすごい人だ。
シュトゥットガルトのクリスマスマーケットは、ドイツで最大級の規模らしい。
この日は日曜でお店はほとんど閉まっているので、人がみんなここに集中しているようだ。

 

身動きが取れないほどの人混みを抜けて見えてきたのは、修道院付属教会。
その大きさに圧倒される。

 

荘厳な雰囲気の中、パイプオルガンの演奏が響いていた。

 

だんだん歩きつかれてきたので、少しルートを変えて中央駅の方へと戻っていく。

 

オペラハウス。
そういえば出張出発の前頃、シュトゥットガルトバレエ団が初の日本公演をするとかいってたような気が。

メルセデス・ベンツ博物館で既に歩き疲れていたので、街を十分に堪能できたとは言えなかったが、クリスマスマーケットも見ることができたし、満足感はあった。

 


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初めてのドイツ出張 メルセデス・ベンツ博物館 その2 [ドイツ出張]

モータースポーツで栄光の歴史を飾ったクルマがずらり。
高いところから見下ろして撮影したのでおもちゃのようにも見えるが、写真右側に写っている人の大きさと比べればわかるように、全部実車。

 

なんといっても気になったのは、最新のDTM(ドイツツーリングカー選手権)マシン(上)と、80年代後半に無敵を誇ったグループCプロトタイプカー(下)。

 

'50年代のレーシングカーもずらり。

そういえば、今年のマクラーレンの新車発表は、この博物館のこの辺りで行なわれたようだ。

 

 

この博物館の最後のコーナーでは、日の目を見なかった(?)コンセプトカーが数台展示されていた。

この中に、私が小学生の頃に初めてプラモデルを作った記念すべきクルマ、C110が。
マニアックな子供だったようで...

 

駆け足で見て周ったが、それでも2時間以上はかかった。
ゆっくりじっくり見て周るなら、1日つぶす覚悟で行ったほうがいいだろう。
それだけ内容が充実していた。
メルセデス・ベンツは、まさに自動車の歴史だということを再確認した。
個人的にあまり興味があるメーカーではなかったが、見る目がちょっと変わりそうだ。


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初めてのドイツ出張 メルセデス・ベンツ博物館 その1 [ドイツ出張]

休日2日目(日曜日)は、電車に乗ってシュトゥットガルト(Stuttgart)の市街地へ。近郊のすべての電車・バスに乗り降り自由の1日乗車券を購入した。 ルードヴィヒスブルク駅からSバーンという近郊電車に乗って、20分程度でシュトゥットガルト中央駅に到着する。


 

最初の目的地は、メルセデス・ベンツ博物館。
Sバーンの別の路線に乗り継いで行く。

最寄り駅の名は、Gottlieb-Daimler-Stadion。
駅周辺はダイムラー・ベンツ社の多くのビルやワールドカップで使用された大きなフットボールスタジアムも見える。

 

歩いて10分ほどで'06年に新しくなったばかりの博物館が見えてきた。

入場料は8ユーロと安くはない。
けど、音声ガイドも無料で貸してくれるし、博物館の規模が大きいので、それだけの価値はある。
エレベータで8階に上がり、そこから1フロアずつ降りながら展示を見ていく。

 

さすがは世界で最初に自動車と呼べる原動機つきの乗り物を作った会社、その最初の自動車から(正確にはそれに搭載したエンジンから)現代に向って膨大な展示が始まる。

 

世界で最初の自動車らしい形をした自動車。
ライトやリーフスプリングのサスペンションがついているところは、当時では画期的だっただろう。

 

乗用車に混じって、バスや商用車も多数展示されていた。

こちらは、最初の二階建てロンドンバス
後部に急な階段がついているところは、ちょっと前まで現役だったルートマスターに通じるデザイン。
2階部分の屋根はついてない。

 

戦時中になると、軍用車も出てくる。

 

戦後になると、一気にモータリゼーションが加速し、移動の道具だったものが、趣味性の高いスポーツモデルも登場してくる。

 

何となくふつうと違う雰囲気のこのワゴンがすごい。
ルーフから前方(のクルマ)に伸びる青いハーネスの束がおわかりいただけるだろうか。
このころになると、開発も実走行テストでデータを測定して解析するという時代になってきたが、当時の大きな計測器は車内に搭載できない。
ということで、そのために計測器を積んだ別のクルマ(このワゴン)を用意し、追走して測定するという大胆な発想。
このクルマの運転席以外のところには、大型の計測器が所狭しと並んでいた。

 

日本に縁のあるクルマも発見。
第2次大戦頃、ヒトラーから昭和天皇に送られたクルマ。
後部座席ドアに菊の紋章が入っている。

 

とにかく展示車両が多く、見ごたえ十分である。

 

Mercedes-Benz Museum


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初めてのドイツ出張 ホテル・フェイバリット [ドイツ出張]

私が滞在していたホテル・フェイバリット
小じんまりとしたホテル。
ルードヴィヒスブルクは小さな街なので、ホテルは3つくらいしかない。そのうちのひとつ。

 

 

部屋からの眺めはこんな感じ。
地味な裏通りだ。

 

夜はこの通りひっそりとするが、治安が良いので安心して歩くことができる。

 

街の中心に近いし駅も近いので、夜の食事も休日遊びに出かけるのも便利だ。

 

朝メシもけっこううまかった。
私のいつもの朝食メニュー。
焼いたトーストにカマンベールチーズ、ベーコン、トマト、きゅうり、スクランブルエッグをはさんでサンドイッチにして食べていた。
どうしても野菜不足になるので、フルーツ(主にキウイ)とトマトジュースでしっかりビタミンを補充。

このようになかなかいいホテルではあるが、ベッドが狭かったり、無線LANの使用料がボッタクリ価格だったり、バスタブがなくてシャワーだけだったり、地下の駐車場が考えられないほど狭かったり、といくつか難点もあった。
まあ、滞在しているうちにそういうことも気にならなくなり、居心地良くなってきた。

次の出張の機会があれば、やっぱりここに泊まるかも。

 

ホテル・フェイバリット

 


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初めてのドイツ出張 ルードヴィヒスブルク城 [ドイツ出張]

ルードヴィヒスブルクで最もシンボリックなものといえば、なんといってもルードヴィヒスブルク城(Schloss Ludwigsburg)
シュトゥットガルトの大公が離宮としてベルサイユ宮殿を模して建てたそう。

日曜の朝食前、お城の近くまで散歩に行くと、門が開いていた。
敷地内に入っていいものか...


入っちゃった。
まあ、ダメなら警備員が飛んでくるだろう。
ヨーロッパで、即刻撃たれることはないだろうし。


内部はガイドツアーに参加しないと見学できない。
このときは散歩の途中だったし、この時間はまだ建物には入れないので、出張中に中まで見るチャンスはなかった。

 

私はベルサイユ宮殿に行ったことはないが、それを模しただけあって、なかなか重厚さを感じさせてくれる立派な宮殿だった。

 

ルードヴィヒスブルク城


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初めてのドイツ出張 テュービンゲン [ドイツ出張]

そのままルードヴィヒスブルクに帰るには時間に余裕があったので、もうひとつ、テュービンゲン(Tuebingen)という街に立ち寄った。
この街にも、ホーエンテュービンゲン城(Schloss Hohentuebingen)というお城がある。
ドイツのお城には、Burg と呼ばれるディズニーのシンデレラ城のようなメルヘンチックなお城と、Schloss と呼ばれる宮殿のようなお城に分けられるそうだ。

このテュービンゲンという街は、とにかく道がわかりにくかった。
山の上に城が見えているのだが、そっちへ行くであろうと思っていた道がグイッとカーブしてたりして、なかなか近づけない。
しかも、街中のパーキングはほとんど満車状態。
けっきょく30分以上は街中を彷徨っただろうか。
やっとのことで、パーキングメーターの空きを見つけた。
初めてのパーキングメーター。
会社のドイツ人に使い方を習っていたので、難なく使うことができた。

 

高台にあるホーエンテュービンゲン城は、芸術大学の施設になっている。

 

内部は学生たちの作った彫刻がずらっと並んでいた。
適度に汚したり欠けさせたりすれば、どこかの遺跡から発掘したと思ってしまうほどの出来映え。

大学の施設として使われているためか、内部は普通のビルの中のような、現代の造りになっていた。

 

城から街へ下りると、ほとんど日も暮れていた。

 



この街でも小さいながらクリスマスマーケットが開かれていた。

 

テュービンゲン



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