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SIGMA DP2 Merrill レビュー その2 驚異的な解像感!まさに孤高の存在 [モノ]

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みんぽすさんからお借りしたデジカメ SIGMA DP2 Merrill のまとめ記事です。

借りた当初は、自分の所有しているデジカメとの比較をしようと考えていた。
だが、コンパクトデジカメということで S100 と比較するにはセンササイズが全く違うし商品の狙いも違うので、あまり意味をもった比較にならない。
それならばと、EOS 60D と比較しようとしても、それはそれでなんか違う気もする。
そう、DP2 Merrill はそれだけカテゴライズするのが難しいカメラであり、狙っている層が全く違うので何かと比較することは意味がないと思った。

ということで、主に単独で使ってみて、ときどき60Dと一緒に持ち出して比較しての率直な感想を書いていくことにする。

まずは、撮影フォーマットを RAW + JPG に設定して、カメラからの JPG 形式と付属の現像ソフト Sigma Photo Pro 5 (以下SPPと表記)から JPG 出力したものとを比較してみる。

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いずれも、左側がカメラからの JPG 出力、右側が SPP で何も手を加えずに JPG として出力した画像。 
明からに SPP で現像したものの方が鮮明で発色もよく美しい。
この大きさだとわかりにくい?
ということで、このレビュー記事の基本は RAW 画像を SPP で自分の記憶のイメージで調整したものを載せていく。
調整すると言っても、やり過ぎると不自然になるのでほどほどに。

お借りしていた約1ヶ月の間、私の都合のいい日とスカッとした天気の日が重ならず、なんとなく曇った日が多かった。
なんとか陽が差すようなタイミングを見つけて出かけるも、Foveon X3 センサの性能をフルに発揮できる日があまりなかったのが非常に残念。

そんな写真でも、等倍で見ると Foveon X3 センサの解像度に驚く。
両親が田舎からやって来た週があったので、そのときに行った水族館でのひとコマ。

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45mm 固定の焦点距離なのでイルカの芸もこのくらい大きさにしか写らないのはしかたない。
これをイルカの部分をトリミングして原寸に等倍出力する。

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どうですか、この解像度。
ひとつ上の写真ではプールから何が飛び出しているんだかよくわからなかったのが、ズームして撮影したかのようにくっきりと切り取ることができる。 





ちょっと薄日が差したときに EOS 60D と一緒に持ち出して比較すると、DP2 Merrill の卓越した解像能力をよりはっきりと知ることができる。

60D のレンズは、EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS II を使用し、DP2 Merrill とほぼ同じ画角になるようにして撮影。

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EOS 60D + EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS II





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DP2 Merrill

こうして並べて比較すると、ホワイトバランスの差で色味が違うくらいであまり大きな差はわからない。
これらの写真の中央辺りに垂れている枝の先を切り取って等倍に拡大する。





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EOS 60D + EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS II





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DP2 Merrill

葉の一枚一枚を見ると、その解像度の差は歴然。





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EOS 60D + EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS II





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DP2 Merrill 

こちらの鳩もこの大きさの画像だと違いはあまりわからないが...





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EOS 60D + EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS II





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DP2 Merrill

DP2 Merrill のほうは滲みもなく鮮明に撮れている。
それにしても、モデルの鳩の行儀のいいこと。
カメラを換えて撮る間にほとんど同じ姿勢を保ってくれていた。





 

もうひとつ衝撃を受けた画像を。
蝶か何かの幼虫だと思うが、ちょっグロいのでまずは縮小画像を。

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これを等倍にするが、虫が苦手な人は一気に下へスクロールしてスルーするようにお願いします。




































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ひえ~!
まるで本格的なマクロ撮影で捉えたかのような未知の世界がそこに。

本題とは話がそれるのですが、こいつは何の幼虫でしょうか?
ご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひとも教えてくださいませ。




 

発色は全般的におとなし目には見えるが、そこは現像処理でいくらかカバーできるところでもある。

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EOS 60D + EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS II

60D ならこれだけ青く写る空。





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DP2 Merrill 

これが DP2 Merrill だと薄くぼんやり。
どちらがほんとに見えた空の色かと問われると、ちょうどこの中間くらいだったかなあ。
はっきりとした青空だったけど、60D の画ほど鮮やかだったかというとそこまでではないような。





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DP2 Merrill + SPP で彩度、シャドウを調整

これを SPP でいじってやると、60D と似た色には持って行ける。





レビューその1でも書いていたが、こいつのオートホワイトバランスは、特に暗いところでは当てにならない。
RAW で撮っておけば現像時に修正することも可能なのだが、それでもどうにもならないときはどうにもならない。

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EOS 60D + EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS II





 

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DP2 Merrill

こちらは、サントリー白州工場に行ったときに買ったウイスキーのミニボトルセットを室内で撮影したもの。
部屋の照明はほのかに暖色系の色がかかったような蛍光灯。
60D だとそれなりに自然な感じの色になっているが、DP2 Merrill はホワイトバランスオートのままだと黄色が被ったような色合いで不自然。
これを頑張って修正するが...

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DP2 Merrill + SPP で WB を調整

これくらいが精いっぱい。
現物を前に見た目と比べながら頑張った結果なのだが、なんか違和感が残るんだよなあ。

こんな感じで書いてきたように、、このカメラは RAW 撮影して現像することを基本と考えておいて方がいい。
その RAW の画像ファイルだが、一枚のファイルサイズは、なんと約50MBにもなってしまう。
60D で撮影した RAW 画像ファイルが一枚25MBくらいなので、いかに多くの情報を持ったファイルかということがわかるが、ガンガン撮影していると、HDD 内のデータ容量が爆発的に増えてしまう。
自分の思ったイメージで現像ができたら、特別な思い入れのある写真以外の RAW ファイルは削除することを心がけた方がいいだろう。

こんな風に、使い勝手としては、普通のデジカメだと思っているとかなり苦労する。
こいつを手懐けるコツとして、DP1s & DP2 使いのトリバンさんから伝授いただいたのが以下の7項目。

①普通の現代のコンデジとは思わない。
②普段使いはすぱっとあきらめる。
③少しでも暗ければ、撮影をやめとく。
④何枚も撮る。
⑤WBはRAWで撮って、現像時にマニュアルで調整する。
⑥現像時に、機械まかせにしない。
⑦上記の事象に愛情を持って対処する。

③にある、少しでも暗ければ撮影をやめとくというのは、この記事でも書いたとおり、その方が無難だろう。
いちおう暗いところでのサンプルも二枚。

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単に暗いところで弱いというだけではなく、曇り空の下の陰になる部分のようにちょっと暗さを感じると、途端にノイジーな感じになる気がする。
私が前に使っていた、リコーのGX100 ほどではないにしても、鳥目であることには変わりない。
その他使っていく上で重要なのは、⑤、⑥のRAW 画像からの現像処理をきちんとできるかどうかというところだ。
なんといっても最大のポイントは、⑦の愛情を持って対処することができるかどうかではないかと。
この商品を所有せず借用している身としては、ここにオーナーとの差が出てしまっているのではないかと思う。

では、恒例の偏見による自己採点を。

性能;9点
飛び抜けた解像度とそれによってもたらされる描写能力は、他社のカメラを寄せ付けないものであり、そこだけを見れば文句なく満点をつけてもいい。
問題はそれを得るまでの過程で現像の労力を必要とし、そこにはテクニックの差も出てくる。
また、暗部になると突如ガタっときてしまう脆さもある。
ある意味、特殊能力を持ったカメラといえる。
そういうわけで満点をつけることはできず、9点とする。
だが、ずば抜けたポテンシャルを持っていることに間違いはない。

機能;4点
ズームなし、手振れ補正なし、顔認識なんてもちろんなし、最近のコンパクトデジカメに標準的に備わっている機能があれこれない。
そういう方向性のカメラではないので、それを評価軸に乗せるのは違う気もするが。
そういうことに目をつぶっても、バッテリ性能には目をつぶることはできない。
満充電での撮影可能枚数がスペック上で約100枚。
実際は60~70枚程度が実力か。
無駄なアイドリング状態を続けないように意識していながらも、とにかく消耗が早いので撮影中も気が気でない。
予備のバッテリが同梱されていたのがせめてもの救いであるが、それでもかなり気を遣う。

操作性;5点
一枚の写真を仕上げるまでの工程を極普通の一般ユーザの視点に立って考えると、RAW 現像を大前提としている段階で大きく減点せざるを得ない。
あと、シャッターボタンが軽すぎる。
半押しで合焦した後、意図する前に全押しで撮影して失敗してしまったことが何度あったことか。
もう少し手応えがほしいところだ。
それ以外の基本的な部分は、機能がシンプルなだけにメニューもわかりやすく難しさはない。
レンズ周りにコントロールリングが装備されているが、これをマニュアルフォーカス時のピント合わせにしか使わないというのはもったいない。

デザイン;5点
ぱっと見たところ、安っぽく見えるデザインが残念。
手に持つと高い質感であることはわかるのだが。
ちょっとさっぱりし過ぎていて、もう少し色気がほしいところだ。

コストパフォーマンス;7点
大手家電量販店で90,000円程度。
これを安いと見るか高いと見るか。
コンパクトデジカメとして考えると高い部類に入るが、画質重視の同じような客層を狙っていそうなフジフイルムの X100 とかソニーの RX1 と比較すると、意外と安い買い物だと個人的には思ってこの点数にした。
ただ、それらとも比較できるような代物ではないかもしれないが。

総合;30点
単純に点数を足すと見劣りした数字になってしまうが、この点数だけで簡単に評価できるほど薄っぺらい製品ではない。
とにかく尖がった製品である。
「Foveon の良さがわかる人にだけわかればいい」
SIGMA もそういうこだわりと割り切りで造っているのだろうと思うし、これを選ぶ人は他社のどれとも比較をせず指名買いだろう。
とにかく圧倒的な解像感がすごいの一言。
パソコンのディスプレイサイズで見る大きさだとその凄さもすぐにはわからないが、この解像度から得られるシャープな写真は、他を寄せ付けないものがある。
45mm という画角は日常のスナップショットを中心に使う人にはいいかもしれないが、風景を撮りたい私にとっては使いづらかった。
撮ろうと思った景色を背面の液晶で見るとすごく窮屈で、何歩も下がらなければならなかったが、元々写真を撮るということは、こうして自分の足を動かさなければならないものということかもしれない。
そういう私のような人には 28mm 相当の画角を持つ DP1 Merrill という兄弟製品も用意されている。
このように決して使いやすいものではなかったが、とにかく、SIGMA のデジカメは唯一無二、孤高の存在であることがよくわかった。

私は EOS 60D を買うときに、SIGMA SD15 も比較候補に入れていたが、ネット上のレビューや口コミを調べていて、とても使いこなせそうにないと思い断念した。
この DP2 Merrill を1ヶ月使って、その判断が間違いではなかったと確信した。
切れ味鋭いナイフは腕の立つ人間には役に立つ道具になるかもしれないが、(私のような)ちょっと知ったか振りをする素人が迂闊に手を出すと怪我をしてしまう...
その分、使いこなせるようになればそれだけの喜びと満足が見返りとしてあるに違いない。

このレビューで使用されている商品はWillVii株式会社が運営するレビューサイト「みんぽす」 が無償で貸与しています。本レビュー掲載は無報酬です。また、WillViiは掲載内容に一切関与していません。(本情報開示と事実誤認時の修正を除く)レビュー商品無償貸し出しサービス 「モノフェローズ」に関する詳細はこちら
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SIGMA DP2 Merrill レビュー その1 一眼仕様をコンパクトに凝縮した本格派 [モノ]

みんぽすさんからの夏休み企画として行なわれていた SIGMA のレンズとカメラの貸し出しで、コンパクトカメラの DP2 Merrill を二巡目でお借りすることができた。
夏休みというには涼しくなってきたが、これはまたうれしいチャンス。

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SIGMA DP2 Merrill





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このボディに搭載されているイメージセンサは、23.5 x 15.7mm という同社の APS-C サイズの一眼レフシリーズと同じもの。
レンズもそれを最大限に活かすものとなっており、結果として、ボディから前方に飛び出した形状となっている。

まず、製品ホームページより、本機種の特徴をピックアップする。

有効画素数46メガピクセル。
23.5×15.7mmフルカラーFoveon X3 Merrillセンサー搭載 





大容量データの高速処理が可能な「デュアルTRUE II」




専用設計の高性能レンズ 30mm F2.8搭載 (35mm換算45mm相当)



最大の特徴は、最初に書いた APS-C サイズの Foveon X3 センサで、有効画素数4600万画素((4,800×3,200×3層)、記録画素数4,400万画素(4,704×3,136×3層)を実現。
通常のデジカメのイメージセンサは、モノクロのセンサにカラーフィルタを載せて RGB の色情報を記録し後段の処理で色情報を補間する。
この方式の問題としてモアレが発生しやすいということがあるが、多くのカメラではそれを抑制するためにローパスフィルタを用い、結果としてシャープネスや解像感を落としてしまう。
Foveon X3 センサは、RGB全色を3層で取り込むことができるフルカラーイメージセンサで、原理的にモアレが発生しない為、ローパスフィルターを持たず、優れた解像感と色再現性を持つとのこと。

この Foveon X3 センサが SIGMA のカメラの最大の特徴であり、同社が最も自信を持っているところである。 

カメラ名にある "Merrill" は、Foveon センサの開発者である Dick Merrill から取っている。
それだけメーカもこの名前を持つシリーズに強い思い入れを持って開発してきたということだろう。





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いちおうコンパクトデジカメということで、私の Canon PowerShot S100 と大きさ比較を。
ご覧のように S100 よりも二回りは大きく、このサイズになるとポケットに入れることは無理。
付属のストラップも左右二箇所で首から吊るすタイプだ。





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操作系はかなりシンプル。
上面はパワースイッチ、モード切替、設定を切り替えるためのダイヤルとその中央にシャッターボタン。





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背面もさっぱりしている。
"QS" キーはよく使う機能を呼び出すことができ、十字方向の各キーと中央のボタンで設定を行なえる。
撮影モードは、プログラムオート、絞り優先、シャッター優先、マニュアル。
フルオートなんてモードは持たず、レンズも焦点距離 45mm 固定と、なかなか硬派なモデルである。


では、このカメラを持って、いつもの近所の公園へ。
基本的にプログラムオートでその都度プログラムシフトを行ない、カラーモード等の設定は Foveon X3 センサの特性を確認するためにも "スタンダード" のままとし、RAWで撮影したものをそのまま JPEG に現像処理した。



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今週末は生憎の天気で、なんだかいまひとつな景色しか撮れず、Foveon センサの良さが出てきていないような気がするが、腕のせいもあるかなあ...
空が青いと緑とのコントラストで良さが出てくると思うのになあ。
だが、解像感はなかなか。





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夕方は少し青空も出てきて、多少は良さ気な画が撮れたかな。





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F2.8 というレンズは、大きなサイズのセンサとも合わせて、きれいなボケを作ってくれる。
しかし、45mm という画角は難しい。
単焦点のカメラとかレンズでは、画作りのためにこういうことを克服していかなければならないのを実感。





残念ながら、最初の週末はこのカメラの実力を発揮できるような天気ではなかったが、お借りできる1ヶ月の間にまだまだチャンスはあるだろうと期待している。

ここでひとつ気になったことを。

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SIGMA のカメラ全般にいえるようだが、ユーザーレビューや口コミ情報を見ると、ホワイトバランスがけっこう不安定で、ときにはまったくおかしな色を出すこともあるそうだ。
で、私の撮った上の例である。
ネコの写真は角度こそ違えどもちろん同じ被写体。
そして、その下の公園の風景は同じ場所で2枚続けて撮ったもの。
これらは RAW からの現像ではなく、いずれも JPEG での撮影で、設定はまったく同じままでこの色味の違いである。
JPEG オンリーでの撮影時は気を遣いそうなカメラかもしれない。

いずれにせよ、またこのカメラを口実に近場にお出かけの予定を入れて、いろいろと試してみようと思う。

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象印 真空内釜圧力IH炊飯ジャー NP-NH10 レビュー [モノ]

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これまで使用していたサンヨーの炊飯器 ECJ-A10J の調子が悪くなってきた。
10年くらいは使っただろうか。
そこで、新しい炊飯器にリプレイス。





 

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SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM レビューその2 便利なだけじゃない!キリッとした解像感と鮮やかな色合い [モノ]

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みんぽすさんからお借りしているデジタル一眼カメラ用交換レンズ SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM レビューのまとめ記事です。





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18mm(35mm換算29mm)から 250mm(同400mm)までの広い守備範囲を誇るこのレンズ。





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望遠端だと、ご覧のようにレンズがバビューんと大きく伸びる。
ほんと、このレンズが一本あればほとんどの場面で対応可能なことをこの夏に実感。





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便利なだけじゃなく、ご覧のように発色もなかなか鮮やか。





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特に、空の青さは印象的。
実際に目で見る景色と比べると濃く鮮やかで大袈裟な感がしないではないが、「記憶に残っている色」を刻むという点で気に入った。





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最大 400mm という望遠端の焦点距離もなかなかいいところまでカバーしており、遠方の飛行機もご覧のような大きさで撮影できる。
こちらの写真もトリミングはせずにリサイズのみ。





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ズームしていくと、やっぱり四隅の光量落ちが気にならなくはないが、それよりも魅力のほうが大きい。





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マジックアワーの空も、日常の景色ではなく、ドラマチックに切り取られる。





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夜の街も、なんだか違って見える。





レンズ名に "MACRO" の文字が入っているが、等倍撮影まではできず最大で 1:2.9 となり、マクロ撮影は簡易的なものとなってしまう。

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けど、ここまでの画を撮ることができれば、もっぱら風景を撮ることが多い私には十分に満足。




近接から望遠まで、一本でこなせる便利さに加えてこの描写力なので、すっかりこのレンズが気に入ってしまった。

不満があるとすれば、やっぱりズーム時の周辺光量かなあ。
気にならない場面もあるが、気になる場面も当然あって。



では、いつものように私の偏見による自己採点を。

性能;9
まだ交換レンズの多くを知らない私には、10点満点をつける勇気がなかった。
だが、個人的には非常に満足。
久しぶりに自分でも欲しいと本気で思えた。
ああ、一眼ってやっぱり金がかかる...

機能;9点
なんといっても、オールマイティに使える35mm換算で29~400mmというズームの幅が魅力。
その他は、手振れ補正と超音波駆動モータを採用。
普通に使う分にはあまり意識する場面はないのだが。
けど、望遠端とかではこの手振れ補正で救われているのだろうと思う。

操作性;6点
交換レンズなので操作性は何も特筆すべきところはない。
先月お借りしていた SIGMA 12-24mm F4.5-5.6 II DG HSM では、670g という重さが気になってしまったが、470g のこいつは気になることはなかった。

デザイン;7点
やっぱりキットレンズとは異なるそれっぽいデザイン。
やっぱりこのサイズのカメラだと、APS-C 専用レンズのほうが合うのかなあ。

コストパフォーマンス;8点
カメラ系大手家電量販店で 55,000円前後。
既に私の金銭感覚がレンズ沼思考に犯されているのか、けっこうな価格の数字が並んでいるカタログを見慣れてしまった頭では、これくらいの価格だとお得に感じる。
サラリーマンが月々の小遣いを1年くらいやりくりすれば何とかなりそうと思ってしまう絶妙な設定である。
ただの便利レンズではないので、これはなかなかいいのではないか。

総合;39点
次に買い足すレンズは絶対に超広角だと考えていたが、それを揺さぶるほどに好感を持ったレンズだった。
まだ私は多くのレンズを知らないので自信を持って伝えることができないが、このレンズは一本持っていて損はないと思った。
これがあれば、はっきり言って今のキットレンズ2本は完全にお蔵入りである。
夏の帰省時の移動でも苦になることはなかったし、かなり欲しくなった。
お奨めです。

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SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM レビューその1 これ一本でどこへでも!のオールラウンダー [モノ]

みんぽすさんの「夏休み特集」と題したシグマのレンズ&カメラ貸し出しキャンペーンで、一眼用のレンズをお借りすることができた。

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SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM

35mm換算で、29mm から 400mm までを広くカバーするレンズで、"MACRO" と名前に入っていることでわかるようにマクロ撮影も可能であり、これ一本あればたいていの場面は対応できると思われる。





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梱包物は、レンズ本体と花型のフード。




ホームページに記載されている本製品の特徴は以下の通り。

- 高性能、コンパクトなデジタル専用高倍率ズームレンズ
- 一本であらゆる撮影が可能
- 本格的マクロ撮影にも対応
- 根本から設計を見直し、コンパクト化を実現
- 新複合材TSC (Thermally Stable Composite)採用
- 真鍮製バヨネット・マウント
- 手ブレ補正OS機構搭載
- 優れた光学性能
- フレア、ゴーストに配慮した設計
- 超音波モーターHSM搭載
- 円形絞り採用

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ちょうど前に借りていた同じシグマのレンズ、SIGMA 12-24mm F4.5-5.6 II DG HSM の返却直前だったので、並べて大きさを比較。左が今回お借りした 18-250mm。
今回お借りしたレンズは、APS-C サイズ専用のレンズということもあり、前に借りたものよりもかなりスリム。
高倍率でありながら重さも 470g に抑えてあるので、やはり本レンズの最大のメリットは、このサイズであらゆる場面に対応可能という守備範囲の広さだろう。





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EOS 60D につけた姿もなかなか。





とりあえず、ファーストインプレッションのために、いつもの近所の公園へ。

キットレンズの Canon EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS II とまずは比較を。

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Canon EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS II





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SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM





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Canon EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS II





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SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM

比較対象とする場面がよくないのか、私の腕の足りなさか、私の目のにごりか、はっきりとした差がよくわからない。
SIGMA のほうが少し色が鮮やかか。

やっぱりこのレンズの特徴でもある、望遠域も試そうと、上の場面で池の真ん中の小さな小屋みたいなの(鴨の家?)にズームインを。

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こんなにズームできる。
これはなかなか活躍の場がありそうだ。

ここからは、SIGMA のレンズをつけっ放しでぶらぶら散歩を。





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こちらは広角端 29mm 相当。





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同じ位置から望遠端の 400mm 相当へ。
この望遠はたしかにすごいが、ここまでになると手振れもけっこう気にしないときつい。
いちおう手振れ補正対応レンズではあるが、さすがにこの距離だとちょっとの体の揺れも影響してくる。





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少し露出を抑え目にして空を広く写したら、なかなか鮮やかな青に。
うん、けっこう私好みの発色でいいかも。





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遠くの積乱雲をズーム。
ここで、ひとつ気になる点が。
広角端では気にならないのだが、ズームしていくと周辺の光量が落ちて暗くなった。





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こちらは 70mm 相当くらいの焦点距離だが、既に四隅が暗くなり始めている。
むむ、ちょっと気になるなあ。



もうひとつ、レンズの名前にも入っている "MACRO" の実力もチェック。


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マクロは望遠端で 1:2.9 までにしかできないので、本格的なマクロレンズほどではないが、それでもけっこう寄ることができる。
けど、さすがに手持ちではかなり難しい。
マクロで撮るときは、やっぱり三脚が必須だ。





こんな感じで気になる点は少々あるものの、やはり守備範囲の広さは魅力的。
来週、実家への帰省を予定しているが、私にとって初めての一眼携帯の長距離移動。
実際の旅行でのフットワークを試すのにいい機会なのだが、レンズはこれ一本で行こうかなあ。
それとも、(移動のための)試験的にキットレンズ二本も持って行くか。
けど、望遠側のレンズは 100% 使わない自信があるもんなあ。
と、今からあれこれ思案中である。

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SIGMA 12-24mm F4.5-5.6 II DG HSM レビューその2 超広角の圧倒的な迫力! [モノ]

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私にとって、初の一眼レンズレビュー。
SIGMA 12-24mm F4.5-5.6 II DG HSM
まだまだレンズを語れるほどの腕も経験もないが、せっかくみんぽすさんからお借りできたのでがんばろう!





まず、驚くのが35mm換算で19mmという圧倒的な超広角。
それは、ファインダーをのぞいた景色からして一変し、いつもの景色も大きく違って見える。

まずはもう一度画角の比較を。
比較対象は、EOS 60D ダブルズームキットに付属の EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS II。
カメラのイメージセンサが APS-C サイズなので、35mm換算すると広角端は29mm となる。

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こちらがそのキットレンズの広角端。
場所は、皇居東御苑。(そのお散歩の話はまた後日)





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そしてこちらが SIGMA の広角端。
天守台の石垣の写っている範囲でその違いは歴然。





広角レンズの面白さは、やはりその画角から来る遠近感。
風景を撮るのが好きな私はキットレンズの 29mm は少々不満で、次に買うレンズは絶対に広角にしようと思っている。
そんな中で試すことができるこのレンズは、非常に興味深い。

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これくらい広角だと、フレームに空を広く入れたくなる。

う~ん、腕のせいか、あまりレンズの良さが出せてないなあ...
この日は空も少しかすんでて、青さもあまりないし、雲もはっきりしないし、ちょっと消化不良。




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建物を撮ると迫り来る力強さを感じ、超広角の良さがわかりやすいか。

けど、やっぱり強い遠近感を感じられるのは、雲の多い空かな。

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最近、夕方の空の色が気になって、早く帰ることができる日や休日の夕方で空がいい色の日は、すぐにカメラを持って出動。
最後の一枚だけはちょっとRAW画像の色を強調して加工しているけど、他はオリジナル。

雲の多い空を撮ると、ずっと先まで広く見渡すことができ、広角レンズのよさを実感できる。
特に 19mm とかにまでなると、たぶん自分の視界を超えた景色を切り取ることができるので、肉眼で見るのとはまた違った良さがある。
この夕暮れ時の空の色を見ると、このレンズがすっかり気に入ってしまった。





ただ、このレンズもいいところばかりが見えたわけではなく、気になったところも。

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これら2枚の写真だが、1枚目の看板、2枚目の大手門を出たところの見張り小屋みたいなのと、いずれもずいぶんと傾いて見える。
特に1枚目の看板は、撮影直後に画像を確認したときからすごく気になり、自分の立っている位置から肉眼で見るその景色と何度も比較してしまった。
ここまで広角のレンズだと、これくらい歪むのも珍しくないのでしょうか?
カメラの諸先輩方にご意見いただければ幸いです。




では、恒例の私の偏見による自己採点を。

性能;8点
圧倒的な広角は非常に魅力的。
写りも平凡かと思いきや、後半の写真にあるようにはっと息を呑むような写真も。

機能;7点
カメラのレンズなのであまり特筆することはないが、超音波駆動モータはフォーカスも早く静か。
使っているものに気づかせないような機能というか、そういうところでなかなかすごい。

操作性;5点
交換レンズなので操作性も何もないが、使っている中での気になったところを。

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キットレンズの 200g に対して、こいつは670g。
さすがに一日首からさげて歩いていると、首と肩がかなり痛くなった。
私がこれまでに恐れていて一眼に手を出さなかった理由がついに現実のもに。
いいレンズはでかい。
(私が)越えなければならない壁である。
ということで、今の私にはまだ重さのほうが気になって。

デザイン;7点
まあ、普通のレンズかもしれないが、キットレンズとは明らかに違う本格的な風貌。
こういうレンズを持ちたくなる。

コストパフォーマンス;6点
カメラ系大手家電量販店で80,000円前後。
一眼初心者の私には、コストパフォーマンスとして高いか低いかよくわからない。
なので、純粋に「この値段でこのパフォーマンスならどう思うか」ということを考えて。
まあ、相応ではないでしょうか。

総合;33点
いくら自分の偏見とはいえ、これだけ自分でつけた点数に自信が持てなかったことはない。
一眼初心者の私には、交換レンズの世界はまだまだこれから修行を積んでいく場だと実感。
こんな私の評価が誰かの参考になるとは思えないが、掲載したサンプル画像くらいは何かの足しになるのではないかと思う。
写真の世界の奥深さを感じるとともに、そこに興味も膨らむ。
まずは腕を磨き、交換レンズのひとつも手に入れて、自分の経験と知見を重ねていきたい。
で、今回気になったのはこのレンズを使っているときの重さ。
いや、撮影中はそうでもなかったが、帰りの電車の中でけっこう首と肩の周りに違和感が。
将来的に、こんな私でもフルサイズ機を買うことがあるかもしれないので、この先の交換レンズはフルサイズ対応のもののほうがいいだろうと思っていたが、サイズの小さな APS-C 専用レンズも機動性を考えると魅力はあり、ちょっと悩んでしまう。

まあ、レンズを簡単に買い増せるほどの財力はないので、しばらくはこうして考え続けるのだろうと思う。
願わくば、この先もみんぽすさんからレンズを貸し出しの案内があれば、当選してレビューできる機会があればと思う。

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YAMAHA EPH-100 レビュー [モノ]

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この夏に購入した新しいイヤホン、YAMAHA EPH-100。
しばらく聴き込んでなじんできたので、ここらでレビューにまとめようと思う。




 

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三連音叉の誘惑 [モノ]

この前の5月、「春のヘッドホン祭2012」というマニアックな展示会に行ったというのを記事にしていた。

このとき、私はあるイヤホンが気に入り、それ以来気になって気になって。
ボーナスも出たことだし、ついついポチッと...

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ヤマハのEPH-100。
ヤマハのオンラインショップでの直販限定なので、そこらの家電量販店ではお目にかかることができない。
イヤホンやヘッドホンは、個人の好みで大きく嗜好(指向)が分かれる商品なだけに、直販限定品というのはなかなか手を出しづらいが、ヘッドホン祭で試聴することができたので、安心して購入。





 

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Canon PowerShot S100 レビュー [モノ]

新しく購入したカメラのレビュー第2弾。

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今回はコンパクト型の PowerShot S100。
まあ、これも発売から半年以上経っているのだが。





 

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KING JIM ラベルライター「テプラ」Lite LR5 レビュー その2 何気ない生活をちょっと便利に [モノ]

みんぽすさんからお借りしていた、KING JIMラベルライター「テプラ」Lite LR5 のレビューまとめ記事です。

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我が家で試したことを紹介していく。





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まず思いついたのがこいつら。
私はオーディオ関係もけっこう好きなのだが、機器が増えてくると背面のコード類が煩雑になる。
特に私は、すっきり配線をするということのセンスに乏しく、パッと見るといったいどれがどこにつながっているのやら...
こういう状態をいくらかはマシにしようと考えた。





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最近は光ケーブルや HDMI ケーブルの登場でいくらか配線も楽にはなってきているが、10年選手の我が家のアンプは当然未対応。
スピーカーは今も昔も変わらず。5.1ch だとその数も多いのでほんとに難儀する。





 

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電源もこんな感じでわかりやすくなった。





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キッチン周りもちょっとわかりやすく。

ただ、気になるのはこのラベルの耐久性。
廉価モデルのこの機種用のラベルは感熱紙なので、印字もそのうち消えそうだし、こういうタグのような使い方をしているとすぐに切れそうなんだよなあ。
耐久性については、どうしても1ヶ月弱の借用期間じゃ判断できないね。





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もうひとつ大量にラベル作成したのは、1年くらい前からかみさんがこり始めたハーブティー用の各種ハーブの名前。





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今まではそれぞれの瓶に手書きのメモ紙をテープで貼っていたが、これだとけっこう見栄えがよくなる。





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効能も同じようにラベルにして貼っておけば、私にだってそれぞれの違いがわかる。





レビューその1では「借りたはいいけど何に使おうか?」と思っていたのだが、使い始めてみるといろいろアイディアも浮かんでくるものだ。

こんな感じで、ちょっとしたメモみたいなのを思いついたらラベルに出してピッと貼ることで、いつもの何気ない日常もちょっとだけ便利になる。
こういうのは学校やオフィスだけのものではなく、家庭でも有効だということがよくわかった。



では、いつものように、私の偏見による採点を。

性能;6点
今時は、パソコンとシール台紙があればもっと自由度の高いものができるのだろうが、気軽に手軽にというのも性能としての判断基準にしてもいいと思う。
やはり心配なのは感熱紙のラベルの耐久性。
これは今の時点では判断不可だが、決して強くないことはわかる。
ここはケチらなくてもよかったのでは?

機能;7点

このサイズのボディに、6種類のフォントを始め、文字サイズやフレームの設定とか、けっこうがんばっていると思う。
そういえば、初期のテプラは印刷したラベルを切るのにハサミが必要だったが、ちゃんとこの末っ子モデルでもテープカッターを内蔵している。いまどき当たり前?

操作性;4点
このサイズのボディにアルファベットキーを配置しているので、入力はパソコンでタイプするのに近い感覚でできるのはいいところ。
だが実は、使っている中でストレスを感じることがいくつかあった。
(漢字変換を含む)ひらがな、カタカナ、英大文字、英小文字の切り替えをいちいち「入力モード」キーで切り替えが必要。
ひらがなモードで入力した文字をカタカナに変換することさえできないのは、多くの人が違和感を持つだろう。
あと、電源OFF 時に、それまで入力していた文字列はすべてクリアされ、フォントの種類は「スタンダード」に、サイズは「M」に、フレームは「なし」に、それぞれリセットされる。
いろいろ打ってラベル出して、次はラベルの色を変えるために電源切ってラベルテープを入れ替えて...なんてことをした次の作業時、ラベルを印刷してから各種設定がリセットされていることに気づいたことを何度か繰り返した。
こういう仕様だと理解はしても、今度は電源を入れなおすたびに毎回各種設定をしてから使わなければならないのは、これは不便に思う人のほうが圧倒的に多い気がするのだが。

デザイン;6点
シンプルで悪くはないと思うが、唯一残念なのはテープカッターのボタンが上部に大きく飛び出ていること。
構造上仕方ないのはわかるが、何とかもう少しボディ外形に近いところで収めることはできなかったものか。
全体的に造りに安っぽいところはあるが、パッと見たところはそこまで感じさせないのでうまくまとめられていると思う。

コストパフォーマンス;6点
大手家電量販店で5,000円前後。
妥当といえば妥当な価格かなあ。
400円弱のラベルテープは4m巻きでけっこう使い出はある。
今回お借りしている間に、失敗印字分も含めてけっこう出した気がするが、ほとんどの色のラベルテープが半分くらいは残った。

総合;29点
操作性がもう少しよければ、評価もかなり変わってくる気がする。
なんというか、ひとつひとつが「あと少し」という感じで。
今の時代はパソコンと高性能なプリンタでなんでもプリントアウトできる時代になったので、こういう製品にとっては厳しいことと思う。
だが、電源を入れればさっとすぐに動き、簡単操作で使えるというのはパソコンにはできない圧倒的なメリットだと思う。
最初は何に使おうか考え込んだりもしたが、いざ使い始めるとそんなに悩む必要はまったくなく、日常的な生活シーンで次々に思いついたように使えるものだということに気づいた。
これより上位の機種だと一気に10,000円を超える価格となり、さすがにその値段になると躊躇してしまうが、本機種くらいの価格であれば、費用対効果を考えても損はしない気がする。

他社から同様のライバル製品もある中で、昔から正常進化してきたテプラがこの先も生き残っていくのは決して楽ではないだろうが、常に一定の需要はあるはずのものではあるので、より使いやすいように進化してほしい。
個人的な希望としては、操作性の改善とラベルももう少し高くてもいいので耐久性が高いものになればなあと思う。

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