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三度目の転職 技術担当者との面会 その1 [転職]

技術担当者と面会の日となった。
人事担当者と面会した時と同じく、日時は平日の夜。先方がこちらの近くのホテルまで来てくださることになった。ちょっと気になっていることがあるのだが...

私は普通に昼間は出勤するので、先回と同じく私服での面会を了承してもらっていた。

ホテルへ到着すると、エージェントの人と、先回面会した人事担当者しか来ておらず、技術の人は少し遅れて到着された。

技術担当者として、私が入社したら配属されるであろう部署の、部長さんと課長さんが来られたのだが、気になっていた予感が的中してしまった。
二人とも、以前いた会社での仕事で、面識があったのだ。つくづく、狭い業界だと痛感した。

面識のある人というのは、気持ちが楽になるという面もあるが、自分の過去の仕事を知っているということで、話しにくくもある。

まずは、私が入社したと仮定しての、ポジションや仕事内容についての説明を聞く。
年齢と経験年数から、予想した範囲の内容だった。

次にこちらから、用意していた質問を片っ端から聞く。とにかく具体的にイメージできる情報が欲しかった。
当時勤務していた会社に対して、不満に思いながらも自分で打破できない部分が、会社を移ることで変化があるのか、自分の仕事がやりやすく、かつ、成長できるのか、という観点からの質問だった。

さらに重要な質問がもうひとつ。なぜ、年相応の経歴しか持たない私を採用しようとしてくれているのかを聞いた。そこにギャップがあると、転職は間違いなく失敗に終わるので。
最大の理由は、自動車メーカ、制御系サプライヤ双方での経験があるということらしい。エンジンの制御技術は複雑になりすぎて、エンジン本体を作る自動車メーカでさえもついて来るのが難しくなってきているし、制御系サプライヤも専門性が深くなるにしたがって、エンジン本体の技術や知識に疎くなってきている。システムが複雑化するにしたがって、双方の技術的なベクトルがずれてしまい、間に大きなギャップが生じているということだ。

そういう業界の背景の中で、私のようなどちらもかじっている人間が、そのギャップを埋めるのに役に立つらしい。
転職経験がネックになる会社もあるというのに、ありがたい話だと思った。


三度目の転職 自宅での検討 [転職]

当時の私の誤解のために、今回は、首都圏でお住まいの方に、不快に思われる表現があるかもしれません。
続きを読まれる方は、その点をご了承ください。

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三度目の転職 人事担当者との面会(その2) [転職]

その1はこちら

私に声をかけてくれた会社の人事担当者との面会
私の経歴については、エージェントの人から受け取った職務経歴書を見ていたようだ。

まずは、人事担当者から、会社についての説明を受ける。
日本国内での事業展開や、将来展望とかを説明してもらう。そういう差し障りのない話から始まり、だんだんと核心に移ってくる。

最初にエージェントの人と会ったときに聞いていた話では、ブレーキ屋として声をかけてくれたということだった。しかし、私のこれまでの仕事内容から、エンジン屋として採用したいと言われた。自動車部品サプライヤなので、当時していた仕事とほとんど同じ仕事内容となる。

私は、他の業種・業界にも興味を持っていた。しかし、自分がそれまでに、特殊な仕事を狭く深くやってきていたことから、他の業界でつぶしが利かなさそうだということも、薄々感じていた。
その自分の経歴で声をかけてもらえるというのはありがたい話だったし、その分野では、当時勤務していた会社がとてもかなわないような技術力を持っている会社ということは知っていた。
しかし、なぜだろう?とにかくその会社への興味がわかなかった。

一通り話を聞いた後、今の会社で満足しているわけではないこと、漠然とだが近い将来転職を考えていること、それでも今(当時)の時点では具体的に動くまでの踏ん切りがないこと、を伝え、改めてお断りしたいということを言った。

ある程度の理解はしてもらえたようだが、納得はしてもらえなかったようだ。
とにかく、一度で良いので現場の人と技術的な話をしてもらいたいと言われた。

同業他社の技術の人と話ができるというのは、転職とかそういうことを抜きにして、自分にとって役に立ちそうなことではある。そういうことで、会うだけ会って、話をさせてもらうことにした。

冷静に振り返ると、完全にこの時点で相手のペースにはまりつつある。


三度目の転職 人事担当者との面会(その1) [転職]

人事担当者と面会する約束の日は、平日の夜だった。平日なので普通に勤務し、早めに会社を出ることにしていた。

以前にも書いていたが、私はふだん会社へ行くとき、スーツを着ることはなく、休日と変らないカジュアルな服装だ。エンジンベンチとかで動くことが多いし、ネクタイみたいなブラブラしたものは、エンジン周辺の回転物に巻き込まれる恐れがあり危険なので。
こういう私が何もない普通の日にスーツで出社したら、完全に怪しまれてしまう。よって、私服で面会させてもらうことを、エージェントを通して了承してもらっていた。

その日は、やはり仕事にあまり身が入らなかった。既に転職辞退の意思表示はしているので、どういう風に言えばこの話が終わるのか、そういうことばかりを考えていた。

仕事が終わり、約束のホテルへ。
指定された喫茶ラウンジへ入ると、一度会ったエージェントの人と、人事担当者らしき人が話しこんでいるテーブルを見つけた。


三度目の転職 スカウト会社から二度目の連絡 [転職]

スカウト会社のエージェントの人に、転職話の断りを伝えてから数日。
再びそのエージェントからの連絡がメールであった。

今回話のあった企業に私の意思を伝えたところ、「とりあえずで良いので、直接会って話だけでもできないか」と頼まれたということだ。

なんだか嫌な予感がする。自分のキャリアとミスマッチだと思うので、断る気持ちは変わりないが、なんとなく相手のペースにはまっているという気が。
わざわざ私が住んでいる地域まで出向いて来てくれるということだし、会わないのも失礼と思い、会うことにした。

指定された日時は、ある平日の夜。場所は、某駅ビルに入っているホテルのロビーだった。


三度目の転職 エージェントとの面会 [転職]

無料で受けているサービスに対して、あまり不満は書くまいと思っていましたが、さすがにここ数日のSo-net blog の重さ、というか、不安定さはかなり苦痛です。So-net blog トップページにリンクのある、芸能人の方々のページはサクサクつながるというのに、下々の庶民とは別待遇ということか...

そんな中、わざわざ私の blog を読んでくださっている方もいらっしゃるようで、ありがとうございます。微々たることではありますが、この状況が改善される兆しがあるまでは、写真付き記事の更新は避けようと思います。

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突然の連絡をくれた転職紹介会社については、ホームページでとりあえず調べてみた。私が登録していた転職支援サイトとは違い、求人企業の希望を元に、スカウトをメインにやっているようだ。
少なくとも、具体的にこちらから動いていかなければ、金がかかるわけでもなし、詐欺のような被害を受けるようなこともなさそうだ。

最初に電話をもらった次の週末、あるホテルのフロントロビーで会うことになった。
当時住んでいたところの近くまで、わざわざ出向いて来てくださるとのことだ。

エージェントの人は、写真ももらっていたのですぐに会えた。
ロビーにある喫茶スペースで話をすることにする。

まずはお互いの自己紹介から。
手ぶらというのもさすがに失礼かと思ったので、ある転職サイトに登録していた履歴書と職務経歴書を、印刷して持参した。

とりあえずは、紹介してくれるという話を一通り聞くことにする。

- 会社は欧州に縁のある某自動車部品メーカ
- 仕事内容は、ブレーキ系をメインとした、車両運動制御の開発
- 自分でクルマで走って開発できる人を欲しがっている
- 勤務地はできるだけ希望に沿うようにする(といっても事業所のあるところなので関東地方のどこかになりそう)

その会社自体は、二番目に勤務していた会社で一緒に仕事をしていたところなので、エンジンに関しての技術レベルや、仕事の雰囲気はなんとなくわかる。
ただし、今回はブレーキ関係でということなので、状況が同じかどうかはわからない。
私はエンジンのことしか知らないので、車両側の仕事ができるかという不安はあるが、ハード構成も制御ソフトもエンジンに比べるとかなりシンプルらしい。

勤務地については、もともと転職を考えるということは、引越しを伴う可能性が高いので、大きなウェイトを占めるものではない。ただ、夫婦二人の実家(歳を重ねた親がいる)から離れることになれば、そこは一考すべき点がある。

と、話を聞いて思うことはいろいろあった。

たしかに転職を考えてはいたが、その気持ちもだんだんと萎えてきていたところ。仕事のやりにくさは相変わらず少なくないが、それでも周りをうまく巻き込みながら動きやすい環境も作れ始めていたところだ。

元々、断るつもりで出向いていたので、そのまま断りの意思を伝えた。

エージェントの人も、とりあえずは私の意向を先方企業へ伝えるということで、その場は終わった。


三度目の転職 謎の郵便物 [転職]

二度目のアメリカ出張から帰国後、たまっていた郵便物の中から立派な封筒を発見。
私宛で、「親展」と赤いハンコが押してある。裏にある差出人は、見たことも聞いたこともない、個人の名前だ。

中を開くと、これまた聞いたことない転職紹介会社の名前が。
内容はすぐに想像できた。
ある企業を紹介したいとのこと。社交辞令としか思えない、甘い褒め言葉が並んでいる。
心当たりのない会社なだけに、なんとも胡散臭く感じる。
その紹介したいという企業ついても、名前はもちろん、具体的なことにはまったく触れていない。

封筒には、丁寧に綴じられたファイルが入っている。
中を見ると...

私の担当となるかもしれないエージェントの人の自己紹介がまとめられている。
経歴や得意とする業界、顔写真まで入っている。
おそらく、突然の連絡に警戒心を持たせないようにとの意図だろう。

しかし、やはり警戒せずにはいられない。
私という人間をどうやって知り得たのか?
転職活動中ということをなぜ知っているのか?
さらには自宅の住所までなぜ知っているのか?

個人情報なんて、今の世の中、裏で氾濫しているだろうから、そんなに驚くことでもないかもしれない。
それにしてもだ。

こういう怪しいものを信じるべきか。
私はどちらかというと、こういう甘い話に対しては用心深く、ひっかからないタイプの人間だと思う。
この話も、断ることしか思いつかない。

黙ってそのまま放置という手もあるだろう。しかし、さすがに社会人としては失礼な気もする。
そのエージェントのメールアドレスも書いてあったので、メールで断りの連絡をした。

そのお断りメールを送ったところ、同じ日のうちに電話がそのエージェントからかかってきた。
口調は非常に穏やかで紳士的だ。
お、危ない、危ない。相手のペースにはまりかけていた。

とりあえず、話だけでもさせてもらえないかということだ。毅然と断るか、少しは話を聞くか、少し迷った。
このとき、二度目の転職のときの苦い経験を思い出した。そのときは、チャンスももらえずに完全に門前払いをくらい、悔しい思いをした。それだけに、むげに断るのも気が引けた。

とりあえず、会うだけ会って断ることにした。


三度目の転職 なんとなくどうでも良くなってくる [転職]

転職活動を始めてしばらくは、「情報収集をするにとどめる」と割り切っていたが、けっきょく1年以上もこの状態は続いた。
魅力のある企業や仕事が見つかればすぐにでも行動を起こす気にはなっていたが、何か決め手に欠いていたことと、3ヵ月毎くらいに数週間単位の出張があったりしたことで、ずるずると惰性になりつつあった。

その頃には、転職を決意させるほど泥沼状態だったプロジェクトは頓挫し、私も別のプロジェクトに異動となっていた。
実は、その異動先も最初はかなりヤバイ状態だった。しかし、珍しいことに、弱い部分を立て直すための人材補強が行なわれたので、状況は少しずつ好転していた。そうはいっても、昔から続く体質が根本的に変わるわけではないので、危なっかしい状態に違いはなかったが。

そんな感じで、転職活動と言えるほど動いていない活動は膠着気味で、そういう状態が長く続くと、なんとなく、どうでも良くなってきた。
けっきょくは、自分が完全に満足できる100点の会社はあり得ないわけだし、少なくとも、今日明日のメシに困るような経済状態でもないし、と考えるようになってきた。

そんな惰性の活動の中、二度目のアメリカ出張へ出発。
一仕事を終え、帰国した直後に、事態は急展開するのだった。 

と、思わせぶりに書いてしまったが、続きは間もなく連載終了を迎える、「二度目のアメリカ出張」終了後に。


三度目の転職 意外なところからのお誘い [転職]

既に何度も書いているが、転職支援サイトで登録している個人のキャリア情報は、匿名で登録企業に公開されている。中には、過去や現在の勤務先企業名も匿名にしているサイトもある。
すると、面白いことが起こる。

過去に勤務していた会社からメールをもらったりするのだ。

「あなたのキャリアを見て、**の職場で○○の仕事をしていただくのにふさわしいと思い、連絡を取らせていただきました。」

なんて、転送されてきたメールに書いてある。
そりゃあ、ペーペーの頃から鍛えてもらったので、そこで働くのにふさわしい人間になっているだろう。
こういう場合は、匿名のまま辞退するとともに、この先、この会社からのオファーは受け付けない設定にしておく。

出戻りを歓迎している会社もあるので、受け入れてもらえるなら勝手を知っているだけに悪くないかもしれない。しかし、過去に辞めたときと同じ理由で、再び辞めることを考えるときがくるかもしれない。
そういうことを思うと、私の場合、やはり出戻りは選択肢に入らない。

けど、辞めたとはいえ自分が働いていた会社には多少の思い入もあり、その会社から声をかけてもらえたということは、ちょっとうれしかったりする。


三度目の転職 職務経歴書 [転職]

職務経歴書については、以前にも書いているが、おさらいがてらに少し。内容も先回の続きみたいだが。

私はこれで、過去に痛い目にあっている。まずはこれをきちんと書けるかどうかで、その先も大きく変ると思う。

職務経歴書は、履歴書とは別に、自分のキャリアを説明するための書類だ。履歴書には、○○という会社の**という部署にいた、ということくらいしか書かないが、職務経歴書には、具体的に細かく仕事内容を書く。
この中で、自分のキャリアをアピールしなければならない。

経験してきた仕事を淡々と並べるだけでは、何も魅力を感じてもらえない。私の失敗もそれだった。
経験の中で、どういうスキルを身につけ、この先どのように活かせるか、というところをしっかりと書くことができれば、ある程度は企業に気にしてもらえるだろう。

重ねてきた年数(ほぼ年齢に比例)によって、求められる内容も異なる。
例えば、20代半ばくらいまでなら、「こんな仕事をやってきました」くらいでもいいだろう。これが30前後になれば、その経験が仕事の本質的なところに活かせるようになっているか、問題解決能力とか外部とのコミュニケーション能力とか、そういうものが求められるはず。30代半ば以降になれば、マネージメント能力も必要とされるだろう。

自分の経験相応の必要とされる能力は何かということを意識して、キャリアの棚卸しのつもりで作成すれば、けっこう納得のいくものが書けるのではないかと思う。


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