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二度目の海外出張 またイギリス かみさんの1週間(後編) [イギリス出張]

続きです。

木曜日

この日は、私が現地で知り合った人(勤務先の海外拠点で雇った通訳の人)の、そのまた知り合いの日本人の人にレミントンへ連れて行ってもらえた。

さすがに現地で暮らしている人が案内してくれたので、私のようにバスを乗り間違えるということはなかったようだ。

 雨が降ったりやんだりの、いかにもイギリスらしい天気。予想以上の寒さに現地で上に着る服まで買うほどだったようだ。

雑貨屋でキッチンで使うミトンや鍋敷を買ったり、公園でリスや鳥と戯れたり、楽しい時間を過ごせたようだ。

彼女もこの街が一番気に入ったと言っている。

 

 金曜日

幸いというか、宿泊していたホリデイ・イン・コベントリに、一人だけ日本人スタッフがいた。ここではA子さんとしておく。そのA子さん、朝から昼過ぎまで、レストランの接客スタッフとして働いていた。彼女が短時間だが話し相手になってくれたようである。

あと、私は会ったことないのだが、ゴーデンさんという、毎日午前中ホテルの壁のペンキを塗り替えに来ていたおじさんが、かみさんのことを気にしてくれていたらしい。

この日はけっこう疲れていて、ほとんど部屋にこもったままでいたらしい。すると、このゴーデンさんが、
「あの日本人の女の子が出てこないけど、大丈夫かな?」
と、A子さんに声をかけて心配してくれていたそうだ。

 

ちなみに、私がいつも仕事で早く出て行くために、彼女一人での朝食が続いていた。

最初は、周りがみんな外国人(当たり前だけど)なので、えらく緊張したらしい。着いた翌日の朝食は一緒に食べたので、そのときに、注文の仕方(コーヒーか紅茶か、と、トーストは食べるか) を練習したり、ビュッフェの料理を一緒に選んだりした。真っ黒にこげた薄いトーストは一日も頼まなかったらしい。一番うまかったのは、チョコクロワッサンだと言っていた。

 

日本語がまったく通じない環境で、心細いことも多かったろうと思うが、遠いところ来てくれただけでほんとうに感謝です。


二度目の海外出張 またイギリス かみさんの1週間(前編) [イギリス出張]

かみさんがやって来たはいいが、私は仕事が残っているので1週間は日中を一人で過ごしてもらわないといけない。
初めての異国、通じない言葉、慣れないホテルの部屋、さぞしんどかったと思う。そんな彼女の1週間の話だ。

 

月曜日

土曜日に着いて丸1日以上たっているとはいえ、初めての海外でまだ時差ぼけが残っていたらしい。とりあえず、ホテル近辺を散策して過ごすことにしたようだ。

とはいっても、ホテルの周りにあるのは、スーパー、ホームセンター、トイザらス、マクドナルド、バーガーキング、パブ、くらいしか店がない。

海外のスーパーはかなり大きい店が多い。ショッピングセンターといったほうが適切かもしれない。扱うものも食料品以外に日用品や衣料、CD、電化製品とかもあり、意外と時間がつぶせる。

食料品は、とにかくすべてのサイズがでかい。日本のスーパーみたいに野菜のカット売りなんてあり得ない。牛乳やジュースは、4Lくらいのボトルが基本だし、200ccくらいのパック入りのジュースも10パックくらいがラップで一体化したようなものしか置いてなく、そのまま10パック買わないといけないのか、破って1パック取り出していいものか、よくわからない。

昼メシにラーメンのようなものが食べたくなったということで、そういうのを探したが、カップめんみたいなのは見つからなかったらしい。代わりに、店員さんが小分けしてくれる惣菜コーナーに何種類かの大皿に入ったヌードルを発見。どういう味付けか気になるところだが、考え抜いて選んだのは、一番残りが少ない皿のヤツ。一番人気で残りが少ないと思ったらしい。見た目もしょうゆ色で無難そうに見えたようだ。指を指して、「This one, please.」で簡単に買えたようだ。

ホテルに持ち帰って、ビールとともにさあ食べ始めたところ...妙にすっぱ~い味で最高にまずかったらしい。もちろん私は食べていないので、まずさ加減がよくわからないが、彼女によると、自分の人生経験からは考えられない味付けだったらしい。あまりの衝撃で、三口でギブアップしたそうだ。イギリスメシの洗礼だ。

このスーパーには、その後も毎日のように行っていたらしいが、3日目くらいになると、レジの人の顔を見て、優しそうな人のところを選んで並ぶようにしていたそうだ。


火曜日

もう1日、ホテルで過ごすことにしたらしい。

ゆっくり起きて、遅い朝食をとり、部屋でゆっくりしたようだ。

昼過ぎに何か食べようと思ったが、まだ疲れていて外へ出る元気もなく、ルームサービスを頼むことにしたらしい。

普通なら電話で注文するところだが、やはり彼女にはハードルが高かったようだ(電話って難しいからね)。彼女のとった戦法は...

廊下の様子をうかがい、ルームキーピングのおばさんを見つけて部屋に手招きする。 → ルームサービスのメニューを見せる。 → 自分が食べたいもの(そのときは、唯一理解できたカレーを頼んだらしい)を指差し、"Please" と "I want" を連呼する。

ちゃんとありつけたようだ。

午後はホテルの中庭の桜の木の下のいすに座って、本を読んで過ごしたらしい。

優雅なものである。

 

水曜日

ついに、初めての外出。

事前に街の中心部(シティ・センター)までは行けるように教えておいた。といっても、フロントでタクシーを呼んでもらい、タクシーに乗った後は、「シティ・センター、プリーズ」と言うだけだが。ただ、残念なことに少しぼったくられてしまったようだ(4.5ポンドくらいのところを10ポンドくらい取られたらしい)。

シティ・センターでは、一人で適当に歩きまわり、大聖堂や美術館を見て回ったらしい。なかなかきれいな写真も撮ってきてくれた。

 

昼メシは、一人でパブに入る勇気がなく、スーパー(マークス&スペンサー)でサンドイッチを買って、大聖堂の前のベンチで食べたそうだ。

仕事が終わって私がホテルに戻るとき、無事に帰り着いているか心配だったが、不思議なものでちゃんと戻ってきていた。

行きのタクシーの運転手さん(白人)が少し怖そうだったので、帰りはインド系の人のタクシーを探して乗ったそうだ。

 

長くなったので後編へ。


二度目の海外出張 またイギリス カーリーとアン [イギリス出張]

コベントリでの滞在先ホテルは、ホリデイ・イン・コベントリ。新しいとか豪華とか、そういうわけではないが、スタッフが気さくで、私がこれまで宿泊したホテルでも、最も満足度が高かったホテルだ。

そこの受付スタッフに、カーリーという女性がいた。きれいな金髪できりりとした涼しい顔立ち。なんとなくマドンナに似ている。鼻にピアスをしていて、パッと見た印象だと恐くて近寄りがたい感じがする。月曜夜のチェックインと金曜朝のチェックアウトを毎週繰り返しているので、そのうち顔を覚えてもらえた。

最初はとっつきにくそうだったカーリーだが、受付で応対するときはいつも笑顔で接してくれるし、朝出勤するときや、夜帰ってきたときも必ず挨拶してくれる。あまり挨拶してくれないスタッフもいる中で、「ひょっとしておれに気があるのか?」というくらいの気にさせてくれる。
もちろん私は、チェックイン、チェックアウトの際、カーリーがいるときは必ず彼女の列に並んでいた。

かみさんがイギリスに来る前日、カーリーにそのことを話した。イギリスのホテルはたいていの場合、朝食を含んだ宿泊プランでも、人数毎の料金ではなく部屋毎の料金だ。なので追加の支払いは必要はないはずだが、予約時に何もそのことは話してないし、いちおう告げておいたほうがいいと思って。

私「明日、かみさんがイギリスに来るんだけど。」
カーリー「それはいいですね。彼女はイギリスは初めて?」
私「イギリスどころか、日本から海外へ行くのも初めてなので、今ごろ緊張してると思う。あ、そういう話じゃなくて、ここに一緒に泊まりたいんだけどOK?」
カ「全然問題ない。楽しんで。」

****************************************************

で、その翌日、かみさんを空港へ迎えに行ってホテルに戻った。
その日は、カーリーは休みのようで、アンという女性がいた。最近入ったみたいで、あまり面識はない。
既に受付スタッフ(カーリー)には告げているので、そのまま部屋に行こうとも思ったが、スーツケースを引きずって受付の前を素通りというのも怪しいかなと思い、挨拶がてらに立ち寄った。

私「かみさんが日本から来たので、同じ部屋に泊まるから。」
アン「なにその話?予約はしてるのか?」
私「予約というか、昨日カーリーに話して問題ないって言ってもらったけど。」
ア「そんな話聞いてない。」
私「こっちもそう言われても、昨日話をしているし。何か問題あるのか?」
ア「いや、問題はない。」

私のかみさんが来るという話がスタッフに伝わっていないとか、そういうことはここでは驚くことではないが、もうちょっと愛想良くてもいいんじゃない?終始、ブスッとされた恐い顔で応対されたので、かみさんはすっかりビビッてしまった。

こういうところが、日本の接客業との決定的な差だ。
スタッフが気さくだと書いていたが、こういう人が一人くらいいるのはしかたないか。

 


次回予告;二度目の転職 その10 1次面接へ出発


二度目の海外出張 またイギリス かみさんがやって来る [イギリス出張]

今回の出張は、4月の最初から末まで。そのままゴールデンウィークの連休に入る。

そこで、せっかくなので連休を海外で過ごそうと、かみさんを呼び寄せることを計画していた。彼女がイギリスに来るのは三度目の週末で、まだ仕事が1週間残っているが、その間はホテルで一人我慢してもらうことにしていた。

私はその前の出張が初海外だったが、かみさんも今回が初海外。途中で乗り継ぎがないとはいえ(正確には日本国内で一度乗り継ぎ)、一人で飛行機に乗って来なければならない。
彼女は独学で片言のスペイン語ならわかるが(これはこれですごいと思う)、英語はさっぱり。きっと、"I"と"my"の区別はつくと思うが、"I"と"me"の区別はかなり怪しいと思う。それくらいのレベルだ。それだけに、ロンドン・ヒースロー空港で無事に入国できるのか、少し心配だった。バッゲージ・クレームのターンテーブルも、たくさんあってわかりにくいし。

飛行機の到着予定は16:00頃だったが、ホテルでゆっくりしていても気になるだけなので、早めに出かけた。
その週末は、いつもと違ってミルトン・キーンズへは移動せずにコベントリに滞在していた。
コベントリのバスターミナルまでタクシーで行き、ヒースロー空港までのチケットを買う。片道22ポンド、往復だと24ポンドという料金だった。帰りはほとんどタダみたいなものだ。

空港までは約2時間。昼前には到着した。あらかじめ、かみさんの分の片道チケットを購入し、さて、どう時間をつぶそうか。ヒースロー・エクスプレスという、空港とロンドン市内を結ぶ電車があるが、一度これに乗ってみたかったので、ロンドンまで出ることにした。
このヒースロー・エクスプレス、片道23ポンドくらいで、往復だと44ポンドくらいだったと記憶している。さっきのバスの価格設定とは大きな違いだ。これもけっこうな料金だが、貨幣価値が麻痺しているので、支払うのにあまり迷いはない。

ロンドンへ出たはいいが、どこかを見て周るには時間的に中途半端なので、けっきょく、適当な店でサンドイッチとリンゴを買って、その辺の公園で食べただけで空港に戻った。

午後のヒースロー空港は、到着便のラッシュで混雑している。あらゆる国の人が到着ロビーで家族、友人らの到着を待っている。
17:00前だったろうか、かみさんが無事に出てきた。預けた荷物もきちんと持って。
さすがに初めての海外、12時間のフライトで疲れているようだったが、幸いにも、機内で隣に座っていた方が、降りてからも親切に入国の流れを教えてくださったそうで、困ったことはなかったらしい。

こうして、かみさんのイギリス珍道中も始まるのでした。

 


"Yes" と "No" [イギリス出張]

簡単な言葉でありながら、日本語と英語でもっとも誤解が生じやすいのは、"Yes" と "No" ではないかと思う。

イギリス滞在中の朝メシは、ほとんど食べるものが決まっていた。シリアル、ヨーグルト、フルーツ。あとは、おやつに食べるために、レストランを出るときに、リンゴを一つパクっていく。スクランブルエッグとかベーコンとか他のメニューもあるが、夜が遅いと寝起きは胃もたれ感があり、軽いものしか食べたくない。

レストランで空いている席を選ぶと、ホールスタッフのおばちゃんがやって来る。

「コーヒーか紅茶かどっちがいい?」「トーストはいるか?」、聞いてくるのはこの二つ。

私はいつも、紅茶のみでトーストはいらないと答えていた。
滞在が長くなってくると、顔も覚えられ、注文も覚えられる。

「紅茶でいいか?」 「はい」
「トーストはいらないね?」 「はい」

紅茶はいつも持って来てもらえるが、頼んだつもりのないトーストを持ってくるときがよくあった。1日毎に聞き間違えている気がする。
2度目の出張の中間くらいまでだろうか、なぜ、おばちゃんがこんなに間違えるのかわからなかった。

顔を覚えられる前までの会話
おばちゃん「Coffee or Tea?」
「Tea, please.」
おばちゃん「Toast?」
「No, thanks」

顔を覚えられてからの会話
おばちゃん「Tea?」
「Yes.」
おばちゃん「No toast?」
「Yes.」

もうおわかりの方は多いだろう。

日本語では、「はい」と「いいえ」は相対的な回答であり、相手の言うことに対して、その通りと言うときは「はい」、そうでなければ「いいえ」だ。

これが英語では、絶対的な回答であり、「はい(Yes)」は常に肯定を、「いいえ(No)」は常に否定を表す。

つまり、おばちゃんの「No toast?(トーストはいらないね?)」という否定の質問に対して、「いらない」という否定の気持ちを示すには、「No.」と答えなければならないのだ。

「Yes.(食べる)」と答えて、意に反してトーストを注文してしまうと、翌日の質問が「Toast?」になる。
ここで、いらないから「No.」と答えると、おばちゃんは「やっぱりこいつはトーストを注文しない日のほうが多いんだ」と思うのだろう。翌日の質問は、「No toast?」に変わる。で、私が誤解して「Yes.」と答える。

この繰り返しで、1日毎に不思議に思いながら、真っ黒にこげた薄いトーストを無理やりほおばっていた。

ちなみに、パン屋でよく見る「イギリスパン(山型の香ばしくてうまい食パン)」は、イギリスには存在しない。

 


次回予告;二度目の転職 その9 面接の準備


二度目の海外出張 またイギリス 列車が止まってさあ大変 [イギリス出張]

二度目の週末、ロンドンへ遊びに出かけた。ミルトン・キーンズから電車で出かけるいつものコースだ。
その日は、一緒に行っていた人とロンドン動物園へ行った。日本人のおっさん二人で動物園。奇妙な光景だろうし、読んでくださってる方々にも、あまり興味はないだろう。とりあえず、動物の写真でごまかしておこう。

今日の本題は、この動物園の話ではない。それはホテルへの帰り道でのこと。

ロンドン・ユーストン駅からミルトン・キーンズへ向かう電車が、ひとつ手前の駅、といっても、いつも乗っている電車では一度も止まったことのない小さな駅に停車した。しかもかなり停車時間が長い。
しばらくして車内放送が流れてきた。スピーカから聞こえる声が割れた英語でよくわからないが、何かのトラブルらしい。それからまもなく再度車内放送があった。やはりよく聞き取れないが、周りの乗客がみんな電車から降り始めた。どうやらトラブルで動けないらしい。
人の流れに乗って、隣のホームへ移動した。どうやら後続の電車に乗れということらしい。数十分後、やってきた電車に乗って、なんとか無事にミルトン・キーンズまで戻ることができた。

海外(特にイギリス)の鉄道は遅延やトラブルが多いという噂を聞いていたが、身をもって体験することができた。驚いたのは、乗客の皆さんが別に怒る風でもなく、普通に電車を乗り換えるように、一緒にいる人と楽しそうに話をしたり、笑ったりしていたということ。本当に、日常的に珍しくないことなのだろう。

この記事を書いていて、ちょっと思うことがあった。

4月に関西で悲惨な脱線事故が発生した。マスコミは、無理なダイヤ編成や鉄道会社の乗務員への教育体制、管理体制等、いろいろ批判をしていた。ニュース報道の中でも、過剰になった企業間競争や安全軽視の姿勢への一般の人からの批判も多く見られた。私の感覚では、つい最近の話だ。

先日、関東地方で震度5の地震があり、鉄道も安全のために運行を停止するところがあった。ところが、テレビで映る乗客たちは、電車が動かないと駅員に怒って詰め寄ったり、早く動いてくれと不満をこぼしたりと、こういう反応がほとんどだった。数ヶ月前に安全に対する取り組みを大勢がコメントしていたことは、もう忘れられてしまった過去なのか?

日本人は、便利に慣れすぎてしまっているのではないかと、少し心配になった。

 


 


二度目の海外出張 またイギリス ビール [イギリス出張]

イギリス人たちとパブへ行くと、必ずといっていいほど、「お前はどんな酒が好きなんだ?」と聞かれる。

ここで、適当に「ビール!」とか答えると、「お前はポリシーが無いのか?」と、本気でムッとされる。

彼らが聞いているのは、ビールならビールでも、ラガーとかピルスナーといった種類とか、ギネスとかバドワイザーとかいったブランドを聞いているのだ。

そういうことで言うなら、家でよく飲むのは "その他の雑種②" (嗜好というよりも家庭の事情による)なのだが、英語で説明できるわけもない。直訳して、"Other kind of alchol category 2 in Japanese market" とでも言えばいいのか?

考えた末、無難に、パブでよく飲む「カーリング(Carling ; ブランドの名前)」と答えることにした。イギリスのビールをほめられるとイギリス人は嬉しそうだ。

 

次回予告;二度目の転職 - その8 - 英文職務経歴書


二度目の海外出張 またイギリス リバプール [イギリス出張]

出張中最初の週末は、一緒に行っていた同僚の人の希望で、リバプールへ行くことにした。

リバプール(Liverpool)といえば、言わずと知れたビートルズの故郷である。
私はビートルズに特別な思い入れがあるわけではないが、なんとなく行ってみたい街ではあったので、喜んで賛成した。

リバプールは、ミルトン・キーンズから電車で約3時間。新幹線だと、大阪を起点にすれば東京でも博多でも行けるくらいの時間で、なかなか日帰りで遊びに行こうとは思わない距離だ。

10:00頃の電車に乗ったので、Liverpool Lime street駅に到着したのは13:00頃。少し遅い昼食を食べて街を散策した。

さすがにビートルズは街の誇りらしく、観光用の水陸両用バスもこんな感じだ。イエローサブマリンを意識しているのだろう。

このバスを撮った直後、女の子が二人、写真を撮ってくれとせがんできた。撮った写真をデジカメのモニタで見せてあげたら、キャッキャッと喜んでどこかへ走り去っていった。

日本では、外国人を見るとついつい避けがちになってしまう人が多いが、海外では逆に私たちのような東洋人とか、興味津々で話しかけられることが多い。(もちろん、詐欺目的の怪しいのもいるので注意が必要だが)

ビートルズの博物館、「ビートルズ・ストーリー」に入ったが、あいにく全面撮影禁止。こっそり撮影していた女の子が警備員に見つかってつまみ出されていた。
ここに、メンバーの出生届が展示してあったが、4人の分すべてが同じ筆跡で書かれていて、なんとも胡散臭かった。

その後は、ビートルズが駆け出しの頃、演奏していたキャバン・クラブ'(CAVERN CLUB)や、マージー河岸を歩いて周った。

 


電車の時間の関係で、現地での滞在時間はわずか4時間程度だった。趣のある良い街だったので、もっとゆっくり周りたかった。ビートルズファンはもちろん、そうでなくても楽しめるだろう。

Liverpool


 


二度目の海外出張 またイギリス 「MIKADO」 [イギリス出張]

前のおみやげネタの続き。

ついでというか、現地で一緒に仕事をする、現地拠点のローカルスタッフ(フランス人)には、適当に日本のスナック菓子を買って行った。

このフランス人、フランス大好き、フランス一番、イギリスなんて(日本も)だめな国だ、ってくらい愛国心の強いやつだ。

当然、他の国の製品を褒めたがらず、私が買っていったスナック菓子も

「まあ、悪くはないけど、フランスのお菓子のほうがうまいね」 なんて感じで挑発してくる。

「どんなうまいものがあるか、おれにも食わせてくれよ」 と言ったら、

「明日持ってきてやるから、驚くなよ」 と自信満々だ。

翌日持ってきたのは、「MIKADO」というお菓子。なんと、これって、

ポッキーそのもの!

なのだ。もちろん、グリコの製品である。

このフランス人、MIKADO、じゃなかった、ポッキーをフランスのお菓子だと信じていたのだ。

私が気づかない振りをして1本口にすると、

「どうだ、うまいだろう」 と得意そうに言ってくる。

たしかにうまい。なぜかというと、これは日本のお菓子だからな。」 と、パッケージの一部に小さく書いてある "Japan" の文字と日本語の表記を見せてやった。

やっぱり、フランス万歳のフランス人にはちょっとショックだったようである。最後には、

なぜうまいかというと、フランスで売っているからだ」 とわけのわからない捨て台詞をはき捨てたのだった。

日本をバカにすんなよ、このやろう!


二度目の海外出張 またイギリス イギリス人へのおみやげ [イギリス出張]

出張へ行くのに、お客さんにみやげを持っていこうと思った。

いちおう会社のロゴ入りの贈呈用グッズ(キーホルダーとか、ボールペンとか...)はあるが、「こんなのもらってもねえ」と、私なら思ってしまうようなものしかない。

ここで、ピーンとひらめいた。自分で言うのもなんだが、天才的ともいえるひらめきだ。

イギリスに限らないが、ヨーロッパはモータースポーツの人気が高く、一つの文化としてしっかり根付いている。もちろん、私が出張で行くお客さんの自動車メーカにも、クルマ好き、モータースポーツ好きは多い。

F1はもちろん人気が高いが、もう一つの世界選手権、世界ラリー選手権(WRC)の人気も相当なものだ。しかも、この出張に行く前年は、リチャード・バーンズ選手が、イングランド人として初めてワールドチャンピオンになったので、かなり盛り上がっていた。

最近のイギリス人としては、コリン・マクレー選手がチャンピオンになっているが、スコットランド人だ。

ご存知の方も多いと思うが、イギリスと現地で呼ばれている国は存在しておらず、通常はUnited Kingdom(UK)の、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドを総称してイギリスと呼んでいる。しかし、サッカーではそれぞれ別の国として出場していることからも想像できるように、あまりUKとしての一体感はなく、むしろ別々の自治国家という表現の方が近いようである。

話がそれたが、コリン・マクレーはスコットランド人のチャンピオンで、リチャード・バーンズはイングランド人のチャンピオンなので、私が行くコベントリでは、バーンズ選手のほうが偉大なのである。しかも、日本のスバル(インプレッサ)でチャンピオンをとった。

というわけで、日本が誇るWRCベースカーである、インプレッサとランサーエボリューションのカタログを持って行くことにした。スバルと三菱のディーラーでしょうもない事情を説明し、それぞれ10部ずつくらいいただくことができた。あいにくランサーの方は、エボリューションVIIのGT-Aのしかなかったが(ヨーロッパ人はMT好きの方が多い)、しかたない。

 

私の予想はずばり的中!

お客さんのエンジニア達は腹の減った鯉が餌に群がるが如く、凄い食いつきでカタログの奪い合いになった。

読めもしない日本語のカタログであるにも関わらず、きれいな写真や数字で書かれているスペックを見たりして、半日は仕事にならなかった。

こうして、技術よりも、愛想で勝負しています。

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大事なことを書き忘れていたので、ここで追記させていただきます。

本記事で紹介したリチャード・バーンズ選手は、現在、脳腫瘍の治療のため療養中とのことです。(選手生命は絶望的で、事実上の引退という話も)

一日も早くご回復されることをお祈りしています。


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